21日(火)-23日(木)、SFCでは9月入学の出願受付が行われる。SFCの9月入学はAO入試のみが行われ、一次審査の書類提出を通過すると最終審査の面接へ進むことができる。書類提出は出願受付と同時に行われるため、現在準備に追われている受験生も多いであろう。


 SFCのAO入試は、9月入学と4月入学の2度実施され、4月入学は1期と2期の2回に分かれている。さらにA方式とB方式の、2方式がある。A方式はSFCでの勉学を強く希望する人であれば誰でも受けることができるが、B方式は高校の評定平均が4.5以上でない受けることができない。また、昨年度からは授業料相当額を大学側が負担するSFC AOスカラシップ制度が導入されている。
 私自身、昨年度の9月入学の試験を受けた受験生の一人であった。3月末から準備を始め、提出日直前まで使って提出した記憶が鮮明に甦る。書き上げた論文は30枚を超え、志望理由書も含めて、母校や予備校の先生に何度も添削をお願いした。面接対策ではプレゼンテーションの予行演習まで指導していただいた。
 昨年行われたAO入試の倍率はおおよそ、2004年度9月入学が3.2倍、2005年度4月入学は1期A方式が5.7倍、B方式が1.8倍、2期が5.4倍という狭き門となっている。
 AO入試は一般入試と違い、模範になるものが何もなく、常に手探りによる対策を強いられる入試である。その手探りの対策がどのようなものだったのか、AO入試で合格した方々から様々な経験談を語っていただき、次週から連載企画としてお届けする。
 AO入試で鍛えられた問題意識と文章力は、一般入試の小論文に必ず活かされる。最終試験まで進みながら不合格をいただき、一般入試で合格できた私が言うのだから間違いない。
 まだ、出願受付まで時間は残されている。このコラムでSFCのAO入試の存在を知ったという受験生は、急いで募集要項を手に入れてはどうだろうか。