11月9日(水)、三瓶亮さん(環4)、安永風太さん(環3)、古川俊太さん(環2)から成る音楽ユニットTHE HARAKIRI NATIONのファーストミニアルバムが全国発売された。アルバムのタイトルは"45 degrees"、パンクをメインにブルース、レゲエ、スカなどをミックスした独自のスタイルによる全8曲が収録されている。SFC CLIPは三瓶亮さんにインタビューを行った。

バンド結成から今に至る経緯は?
 メンバーの三人はもともとサークル(元ロック研究会)で出会いました。03年の新歓のとき、ギターの風太と意気投合して組み、さらに04年度に入学したドラムの俊太を加えて現在に至ります。七夕祭や秋祭など学内のイベントに加えて、結成時から外部に向けて発信することを念頭に置いていたため、オリジ ナルの楽曲づくりをして積極的にライブ活動を行っていました。
 バンドの転機となったのは、04年11月に開催されたコンテストかな。受賞は逃したものの、ステージで発した「純粋に音楽が好きだから集まっている」 という言葉に、当時居合わせた現レーベル社長が共感し、付き合いが始まりました。
 その後、複数のインディーズレーベルからCDを出さないかというオファーが来ましたが、社長の音楽に対する想いに共感したため現レーベル立ち上げの第一弾としてデビューすることに決めました。
バンド名や楽曲づくりに対する考え方などを教えてください
 THE HARAKIRI NATION(ザ ハラキリネイション)。これは外人が分かる言葉がよくて、日本的なものならばゲイシャでもスキヤキでもいいじゃん、とメンバーで話していたところ、ハラキリっていいんじゃないか、となりました。ハラキリという言葉には「自分を犠牲にして働く日本人」という意味を込めています。
 あと、歌詞は全て英語で書いています。日本語は意味が直に伝わりすぎるし、外人にも日本人が作っている音楽を知ってもらいから。「ロックンロールは日本語に訳せない」という言葉通り、ロックという概念はもともと日本には無いもの。
 あと、日本と海外、という区別はあまり意識していません。多くの人に自分達が作る音楽を聞いてもらいたいし、そこに国は関係ないので。

今回発売したアルバムについて教えてください
 タイトル"45 degrees"の由来は、45度のお辞儀を意味している。バンドにとって名刺的な第一弾としてのアルバムであることと、日本人独特のお辞儀という習慣を表しています。
ジャケットの写真が気になりました
 アルバムの収録後の今年9月に帰省のため渡米しました。家がマイアミにあり、ちょうどカトリーナの襲撃を受けた地域。車で出かけようと家の前を見たところ、ストップサインの標識棒が見事に斜めになっていたので、これを採用しました。

今後の活動予定は
 来春に就職しますが、音楽活動は続けていきます。音楽だけ続けるという道も一時期考えましたが、全ての歌詞は日々暮らすなかで生まれてくる実体験が元になっている。日常生活あっての音楽であるのでどちらも必要なんです。
 今年末から来年頭にかけて精力的にライブ活動をしていきます。特に推したいのは、来年1月20日(金)に下北沢SHELTERで行うレコ発ライブ。これは、名古屋・大阪とライブツアーをした後のファイナルで、ハラキリ自主企画なのでかなり力を入れています。ぜひ来てください。
※詳しい日程情報はホームページのライブ活動を参照。
SFC CLIP読者に向けてメッセージをお願いします
 結成した場所も現在の活動場所もSFCなので、ぜひ学内の人に聞いてもらいたいです。藤沢のタワレコやタハラ、横浜のタワレコ、HMVでは激プッシュしてもらっていて視聴機にも入っていますので、聞いてみて下さい。
 あと、湘南台では古着屋のDREAM HEARTSでCD+Tシャツセットで¥3,600のところ地元特別価格の¥2,900で販売していますので足を運んでみてください。店内ではかなりの確率でハラキリの曲が流れています。
 今後も1stアルバムに向けて曲作りやライブ活動を続けていくので、よろしくおねがいします。