「SFCのメールはネットがないと読めない」そんな不満を持っている方もいるのではないだろうか。だが、SFCで主流のメールソフト「Becky!」には、それを解決してくれる機能がある。設定1つで、電車でもバスでも過去のメールが読めるようになります。


 メール受信には、POPとIMAPという2つの方式があり、現在のSFC-CNSアカウントではIMAPが主流。サーバ負荷や端末間での共有などの面で優れるIMAPも、メールを全てダウンロードするPOPに比べてインターネット環境のないシーンでの利用が不便だった。過去のメールが読めなくて、歯痒い思いをした経験は誰もが持っているはず。それが我慢できなくて、POPからIMAPへの移行をしていない人もいる程だ。
 一方、「Becky! Internet Mail」(通称:Becky)は、RimArtsの開発するメールクライアントソフトのシェアウェア。義塾がライセンス契約していることもあり、SFC生のWindowsのPCにはかなりの割合でインストールされている。
 さて、今回カスタマイズするのはそんなBeckyの「IMAPメールアイテムのキャッシュ機能」。通常、IMAPのメールはダウンロード後、100通程度だけ一時的に保存されている。ごく最近見たメールならオフラインでも読めるのはこのためである。この保存される数は、ユーザの設定で変更可能であるが、これを無限に設定すれば、既読のメール全てを自分のPCにダウンロードした状態にすることができるのである。
 この設定は簡単に変更できる。Beckyを起動後、ツールメニューから全般的な設定を開く。「高度」タブを選択し、「IMAPメールアイテムの最大キャッシュ数」を0とする。これで設定は完了。手順は以下の画像を参考にして欲しい。

ダウンロードされたメールは、キャッシュ用フォルダに汎用的なeml形式で保存され、他のソフトへのインポートや蓄積など応用も幅広く可能になる。簡単な設定変更で、SFCのメールをもっと便利に活用してみてはどうだろうか。