6日、昨日に引き続き明治神宮球場で、東京六大学野球2022秋季リーグ戦、最終戦となる早慶戦2試合目が行われた。慶6-9早で早稲田大学(以下、早稲田)が勝利した。

SFC CLIP編集部は昨日と同様に現地取材を実施し、公式Twitterにて試合の様子を写真つきで速報した。

スタメン発表 今日も過半数がSFC生!

義塾のスターティングメンバーは以下の通り(敬称略)。

打順 選手 学部
1 宮尾 将 商4
2 下山 悠介 商4
3 廣瀬 隆太 商3
4 萩尾 匡也 環4
5 山本 晃大 総4
6 古川 智也 環4
7 斎藤 快太 商2
8 宮崎 恭輔 環3
9 外丸 東眞 環1

義塾の先発投手は外丸、早稲田は鹿田。

先発の外丸投手 先発の外丸投手

得点表

1 2 3 4 5 6 7 8 9
W 4 0 2 0 2 0 0 0 1 9
K 0 3 1 0 1 0 1 0 0 6

序盤から早稲田の猛攻撃

初回、1年生の外丸が初球から早稲田の松木に左安打を放たれると、続く中川、熊田の打席で義塾の守備ミスが出る。

さらに4番蛭間の初球がデッドボールとなってしまい、1死満塁の大ピンチを迎える。開始早々のピンチに義塾は動揺し、続く5番印出に2球目でホームランを打たれ、早稲田に一挙4得点を奪われる。

初回から見事な満塁ホームランを放つ、早稲田の印出 初回から見事な満塁ホームランを放つ、早稲田の印出

義塾は投手を森下祐樹(総3)に変えつつ、その後の攻撃をなんとか無失点に抑えるも、初回からいきなり4点の差が開く形となった。

義塾も相手のミスを誘い、2回に一挙3得点

義塾は2回裏に1死1、3塁のチャンスを作ると、斎藤(快)のヒットで初得点を挙げた。続くチャンスに投手森下が打線でも観客を魅了する。フルカウントからレフトへ、タイムリーツーベースヒットを放ち、さらに2点を追加。1点差まで巻き返す。

二塁打を放ち打席でも活躍する投手森下 二塁打を放ち打席でも活躍する投手森下

しかし続く3回。早稲田の蛭間、印出、両選手のヒットが続く。このピンチに吉納、生沼がさらに続き、2点のリードを許してしまう。義塾は投手を前田(晃)に変更し、2失点のまま、義塾の攻撃へ。

前田は打たせて取る守備で早稲田の後続を断ち切った 前田は打たせて取る守備で早稲田の後続を断ち切った

その回の裏、早稲田の悪送球で義塾は1死1、3塁のチャンスを作る。このチャンスを見逃さず、山本がヒットで1点を追加。

3回裏、得点打を放つ山本 3回裏、得点打を放つ山本

また3点差 早稲田に逆転機会を掴めない中盤

4回には義塾が、早稲田の悪送球からチャンスを作ると山本の右安打で1点を追加。なおも、5回、早稲田の代打、森田の打線が義塾のミスを誘い、一挙2得点を失点してしまう。

5回表からは橋本達弥(環4)が登板 5回表からは橋本達弥(環4)が登板

その裏、早稲田が齋藤正に投手を変更すると、義塾は山本が初球から捉えツーベースヒット。このチャンスに宮崎もヒットを放ち、1点を追加。

7回裏、得点打となる2ベースヒットを放つ宮崎 7回裏、得点打となる2ベースヒットを放つ宮崎

7回裏、早稲田が佐竹に投手変更をすると、古川がすかさず初球からヒット、宮崎もツーベースヒットで繋ぎ、義塾が1点を追加。

2点差に迫る中で、8回に義塾は渡部(淳)に投手を変更。義塾打線は何度も出塁するも、得点にはあと一歩及ばなかった。

8回表から登板した渡部 8回表から登板した渡部

9回にも失点 3点差を埋められず

一方、早稲田の攻撃の手は9回も緩まなかった。義塾のデットボールで印出の出塁を許すと、吉納の犠牲打でピンチを迎える。義塾のミスで2塁走者が帰還し、さらに1点の追加点を許してしまう。

9回裏、ナイター設備が点灯するなかで義塾の最後の攻撃。先頭打者の6番古川がフォアボールを見極めて出塁し、応援席が一気に白熱したものの7番8番が凡退。

最後は代打の齋藤來音(環3)がフルカウントまでもつれ込んだものの、見逃し三振で試合終了。慶6-9早で、早慶戦を2試合黒星で終えた。

明大が春秋連覇 萩尾は首位打者賞

東京六大学リーグの最終カードである早慶戦を終え、今秋のリーグ結果は以下のようになった。

順位 学校名 試合 勝点 勝率
1 明大 12 9 2 1 4 .818
2 早大 10 8 2 0 4 .800
3 慶大 14 8 5 1 4 .615
4 立大 12 4 7 1 2 .364
5 法大 12 4 8 0 1 .333
6 東大 12 1 10 1 0 .091

リーグ戦の優勝は明治大学で、春秋連覇を成し遂げた。義塾は優勝を逃してしまったものの、萩野が首位打者と三冠王(打率.400、本塁打4本、17打点)にも選ばれた。

ベストナインには萩尾のほか、増居翔太(総4)、廣瀬、宮尾、山本と義塾が過半数を占めた。後輩たちの活躍が期待される来春のリーグ戦が今から楽しみだ。

首位打者賞を受ける萩野 首位打者賞を受ける萩野

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