21日(金)、義塾は現行の学費体系を見直し、2009年度の学部入学生から新たな学費体系を適用すると発表した。入学金の減額、学費項目の簡素化などが行われたが、在学中の合計納入学は、全学部従来よりも値上がりするという結果になった。同時に、奨学金などの新たな学生支援制度も発表された。


 今回の見直しは、教育設備充実、適用から30年以上が経過した学費体系を、現在の教育環境の実態に即したものに移行させること等を目的に行われた。まず、諸外国の大学にはあまり見られない入学金制度の撤廃を目的に、入学金を従来の34万円から20万円に減額。また、学生生活の支援・充実に充てる、一律6万円の「基本在籍料」が新設された。
 
 その他、学費項目が簡素化され、学部ごとに授業料や施設設備費の適正化も行われた。結果的に、在学中の全納入金額は、全学部値上げされることになる。SFCでは、総合政策・環境情報学部が2008年度の5,093,200円から5,120,000円に、看護医療学部が5,773,200円から6,160,000円に値上げされる。
 また、新たな学生支援制度についても発表された。地方出身の一部学生を対象として補助金を支給する「家賃補助制度」の開始や、国際体験学習機会を増やす取り組みも行われる。
 さらに、留学・休学時の減免制度が拡充され、入学年度の翌年以降であれば、留学者・休学者の授業料・実験実習費が全額免除されるようになる。