「SFCらしさなんて無い」と語る現役SFC生の声。「SFC生なんて表面的にかっこつけてるだけじゃん! 」なんてことを、SFC生なら誰もが一度は思ったことがあるはず。でもその空虚さが、SFCらしさの一つの泉源にもなっているのだ!?

「身軽さ。中身がないゆえの。」 六反孝幸さん(環4)

身軽さ。中身がないゆえの。
この連載が語るように、『「SFCらしさ」って感じとりにくいけど、実は存在してる。』と、ホントは、語るほどの「SFCらしさ」なんて存在しないにも関わらず、言っちゃえるのが、「SFCらしさ」なのかもしれない、と思う。
SFCには確かに「すごいやつ」も沢山いるけど、他の大学のやつと付き合ってみると、他の大学にも沢山「すごいやつ」はいるし、SFC生が見てる「SFCらしさ」なんて、結局、自分が見たい姿を自分に投影しているだけで、特に中身があるわけじゃないんだけど、それもまさに「SFCらしさ」を象徴している、なんて思うのは、SFCが別に中身のない「普通の」キャンパスのひとつなのだからなんだと確信しているんだが、つまり、「SFC」という虚構が実際のSFCとは無関係に、「SFC」しちゃってるってこと。
そういった虚構、なんだけど表面的には、存在する感じが「SFCらしさ」だと言ってみたい。「インタラクション」だの「ビジネスモデル」だのよくわかんねーことは、カタナカ言葉で、ごまかして表面的にカッコつけておくとこ、とかって、毎年お金をかけてコンクリートの表面の改修をしている校舎とおんなじで、とても表面的で、バカみたいだし、安っぽいんだけど、それがかわいくて、格好いい。
Francfrancで売ってる安物のプラスチック製品みたいで、すごく時代の気分を反映したキャンパスなんだと思う。
そういう「SFCらしさ」は、僕らを身軽にしてくれるし、それがもたらしてくれる効果は、意外に大きい。「SFC」という気分をまとうだけでちょっと自由になれる。
僕も、SFCに入学してから、無節操に色んなことをやってきたけど、自分に、自分の活動してきたことに、一切の深みを感じないし、その時々の気分に従って身軽に行動を続けた結果だから、中身なんて別にいらない。社会的に評価されたとしても。
と思いつつ、身軽に色んなことを続けています。
とりあえず、今は、SFCの現4年生向けの公式卒業パーティーのTake Off Rally 2009の企画をこそこそと。ハッピーなパーティーにするので、4年生の方々は是非。