SFC Open Research Forum 2011(以下、ORF)まで1週間を切った。会場が東京ミッドタウンになり、セッション会場と展示会場が分かれるなど、昨年までとは違うORFとなりそうだ。開催が目前に迫った今、ORF実行委員長の小川克彦環境情報学部教授にお話を伺った。

バリエーションに富んだセッション内容

22日(火)は平日なのでサラリーマンや一般企業向けのセッションが多い。23日(水・祝)は休日なので、一般の方や学生、SFCのOB・OGに向けたセッションを中心にしている。

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今年は政策系の教授によるセッションやブースが増えている。会場が東京ミッドタウンに移って、セッション用の会場が増えたのというもあるが、東日本大震災やTPPなど政治的な話題が多かったことも影響していると思う。
 ただ当初は、政策関連のセッションばかりになってしまって、全体的に堅くて暗い感じになっていた。だから、明るくて楽しい話題のセッションを増やそうと思った。日本が世界に誇る新幹線技術の話題を扱う「高速鉄道とグローバル展開」や、最近話題の多い女性アスリートに関する「女性アスリートとスポーツのシンカ」、他にも昨年好評だった「高校生のためのSFC講座」や「アーキテクチャとしての恋愛」も入れることで、バリエーションに富んだセッションラインナップにすることができた。

中身を充実させた今年のORF

これまでのORFから、表面的な楽しさや、登壇者のネームバリューだけでは、セッションに人が入らないということが分かった。昨年の鳩山由紀夫元首相を招いたセッションでも、多くの人が入ったが、立ち見ほどにはならなかった。だから、今年も杉山愛さんや伊藤穣一さんを中心に著名な登壇者が多いが、中身をしっかりと工夫して、来場者に見てもらえるセッションになっている。実際に始まってみないとどうなるかは分からないが、今年はこれまでとは違うORFになると考えている。