ゲストスピーカーはSFC卒の起業家! 起業と経営
起業と経営は竹中平蔵総合政策学部教授、井庭崇総合政策学部准教授による、SFC出身の起業家をゲストスピーカーとして招く授業だ。同じキャンパスで同じように悩み苦しみ楽しんだ先輩たちの精神を学ぶ。熱き思いをなるべく多くの学生に伝えるために、履修制限はしていない。Ωの教室にびっしりと学生が座る人気授業を取材した。
起業と経営
起業と経営は佐野陽光さん(97年環卒・クックパッド株式会社代表執行役社長兼取締役)の出資によって成立した講義だ。社会起業家のゲストスピーカーを呼んでおこなわれる。今でこそ、彼らは「社会起業家」と呼称されているが、彼らの起業当時そのような肩書きはなかった。つまり、最先端を歩んできた方々がゲストスピーカーなのだ。
最初の講義には、出資者である佐野さんが登壇した。第1回の講義を受けた学生からは「親近感を持って聞けた」と言う声が聞かれた。ゲストスピーカーが学生時代に抱えた悩みに親近感を感じられるのも、この授業の醍醐味である。
Ωを埋める学生
社会を変える一番始めは一人のパッション
13日(金)第2回は、竹中平蔵総合政策学部教授と井庭崇総合政策学部准教授二人が起業と経営の理念を熱く講義した。話はSFCでの学びの姿勢にまで及んだ。
井庭准教授「SFCに必修が少ないのは、これだけで良いという意味ではないよ。空いた時間を有効に使おう」
竹中教授「ポジティブゆとり教育とでも言おうか」
井庭准教授「最低ラインしか学ばず卒業したら悲劇だ」
井庭崇総合政策学部准教授にインタビュー
授業後に井庭准教授にお話を伺った。竹中平蔵総合政策学部教授
井庭崇総合政策学部准教授
履修者の感想
授業後、履修者に授業の感想を聞いた。「何したら良いんだろうと思っている人たちは是非受けるべき」と履修していた1年生は語ってくれた。話の中には時に歴史の話など、経済についての話もあった。講義中に竹中教授は「話を聞いて消化する」ことが重要だと説いた。
ヒーローは若い世代から生まれる
起業と経営はでは学生が一言一句逃すまいと、常にメモをとっている様子が印象的だった。ヒーローは必ず若い世代から生まれると竹中教授は語った。この講義がヒーローを生み出すかもしれない。
講義の予定
- 4月20日(金)第3回 小林正忠さん(楽天株式会社取締役常務執行役員)
- 4月27日(金)第4回 山口絵理子さん(株式会社マザーハウス代表取締役兼デザイナー)・山崎大佑大さん(株式会社マザーハウス 取締役副社長)
- 5月11日(金)第5回 宮治勇大さん(株式会社みやじ豚代表取締役社長、NPO法人農家のこせがれネットワーク代表理事CEO)
- 5月18日(金)第6回 青柳直樹(グリー株式会社取締役員CFO/国際事業本部長)
- 5月25日(金)第7回 駒崎 弘樹 (NPO法人フローレンス代表理事)
- 6月1日(金)第8回 今村 久美 (NPO法人カタリバ代表理事)
- 6月8日(金)第9回 佐藤 輝英 (株式会社ネットプライス代表取締役会長)
起業と経営に履修選抜はない。まだ間に合うので、今一度履修を考えてみてはどうだろうか。