入学する前の新入生たちにはSFCがどのような場所に見えているのだろうか。そこで、SFC CLIP編集部は、一足先にSFCに足を運んでくれた、2013年度入学生たちに話を聞いてみることにした。


 今回、取材に協力してくれたのは、SFC CLIPの体験編集会に参加してくれた8人の新入生たちだ。新入生からは入学前の新鮮な感覚ゆえの話を聞くことができた。

新入生1


質問は以下の二点だ。


1, SFC入学前の皆さんから見て、SFCってどんな所に見える?
2, SFCに入った後の目標は何ですか?


小林茉莉子(環1入学予定)


 1, 最初は、カリキュラムが自由なため、自分のやりたいことが決まっていないと大変なイメージがありました。しかし、先輩方の話を聞かせていただき、多様なカリキュラムの中から自分の興味を見つけ出す、貴重な機会を与えられている環境だと感じました。また、PCを持っていないと学生生活ができないというイメージもあります。しかし、これもまたSFCのネットワークを使い倒すという意味で、パソコンをツールとして様々な勉強に取り組んでいくことが必要なんだと思います。

 2, SFCには外国語やコンピューターのカリキュラムが大変豊富なので、この二つをツールとして使いこなせるレベルまで極めたいです。外国語はインテンシブのクラスに入り、仲間達と切磋琢磨して、機会があれば海外のフィールドワークにも参加し、スキルを磨いていきたいです。また、高校までのカリキュラムにはあまりなかったグループワーク系の授業も受け、自分と違う意見を持った人との関わりも深めていこうと思います。

日比野太郎(環1入学予定)


 1, キャンパスに何回か訪れた際に、PC片手に池のほとりで何かに打ち込んでいる先輩方の姿や、他には無いユニークな研究発表を目にしました。そして、私にはそんなSFCがとてもキラキラした場所に見えました。なぜなら、先輩方が自分のやりたいことを自由に見つけて、とても楽しんで活動していると感じたからです。自分の目的に合わせて選ぶ事が出来る豊富な授業がある環境などもその一因なのだとも思います。しかし、自由な分、自分自身の積極性が何よりも重要なのかもしれないというようにも思います。ですから、四月から自分も先輩方のようにできるかという不安もありますが、負けないように授業やサークルなどで積極的に活動したいです。

 2, 私の目標は、SFCで他では学ぶことのできない多くのことを実践的に学んで、自分のやりたいプロジェクトを進めることのできる人間になることです。そして、将来は自分自身で考えたことで起業できればいいなと思っています。そのために授業だけでなく、多くの人との繋がりを通してなど幅広く学ぶ4年間を送りたいです。

重田桂子(環1入学予定)


 1, SFCの第一印象は、とにかく何事も自由な場所だと思います。私は中学2年生のときに学校の先輩からSFCの話を聞き、あまりに楽しそうに語る先輩の姿を見てSFCに興味を持ちました。自由で、楽しそうで、好きな勉強をとことん突き詰められる学校は他に見当たりません。幅広い選択肢から自由に選んで挑戦できる環境が整っている上、面白そうな授業や個性的な先生方が多いので、入学後の生活が今からとても楽しみです。

 2, 私は研究会に入って教材Webサイトのあり方について研究をしたいと考えています。今まで中高合わせて4年間Webサイト作りのコンテストに参加してきて、人の目を引くサイトにはそれなりの魅力あるコンテンツが必要だということを学びました。大学ではそれをさらに深めて、使いやすいデザインや構成を考えたり、コンテンツはどのプログラミング言語で作成すると適切か、などを勉強していこうと思います。

川尻疾風(総1入学予定)


 1, 個性豊かな若い知性が集まった空間。都心郊外の落ち着いた場所の中で、内外の著名人を含む素晴らしい方々が講師として大学に来ている所。大学生というとても落ち着いた時期に、多くの物事に挑戦していく上でとても設備が整っている環境だと思います。

 2, “感染”し合うことです。大学、特にSFCにおいて大切なことは、勉強のような個人的なものよりも人間関係で生まれる互いの心のひかれあいだと思います。このような”感染”を多く引き出せあえることが僕にとって最大の大学生活の目標となります。

新入生2



伊藤健太(総1入学予定)


 1, 受験生の頃のSFCのイメージは、何でもやりたいことができる環境っていうものでした。文系理系分け隔てなく、最先端の事が学べる場所。異端な人が集まる場所。とにかく、今までの大学のイメージからは大きく逸れているなと感じました。元々大学にあまり行きたくなかった僕にとっては、魅力的な空間でした。

 2, 自分が関心を持っている分野は4年間過ごしていく中で変わっていくと思いますが、今のところ、まちづくりやコミュニティーの形成といった事に興味があります。1年生の時は幅広く学ぼうと考えています。それがSFCの良さでもあると思うので。

井川浩輔(総1入学予定)


 1, まず、SFCは都心から離れた場所で自分の道を探る場所だと思います。SFCの学生はみんな個性があり自分をその環境の中に置き、色々な人とコミュニケーションをとる事によって様々な価値観を知り自分という存在を確立させていくのだと思います。そしてSFCには様々な分野の権威のある教授陣と沢山の研究施設がそろっていて、自分がどの分野を目指そうと思ってもその分野を極められる点がSFCの魅力だと思っています。確かにSFCは自分が確固たる意識を持っていれば自分をうんと高められられます。しかし、自分の進みたい方向性が曖昧なままでいると、何も得られないまま終わってしまうと思います。例えば目の前の課題やサークル活動、単位稼ぎだけに躍起になってしまい目的意識を失ってしまうとSFCでの4年間は無駄になってしまうと思います。

 2, 僕はSFCでの4年間を充実した物にしたいと思います。そのために、サークルやワークショッップその他のさまざまな授業の中で色々な分野の人と仲良くなり、沢山の繋がりを持ちたいと思います。そして自分のやりたいことを見極め、4年間それに注力し、社会に出て使える人間になりたいとおもいます。

木村風雅(総1入学予定)


 1, SFCの入学前のイメージは、湘南にある慶應というのが第一印象で、具体的に何をやっているか不明確なブラックボックスのように見えていました。ニコニコ動画やtwitterを見ていると、docomoにいた夏野剛さんが絶賛していて、他にも一流の講師陣に恵まれているキャンパスだということが分りました。受験科目で小論文を重視するなど、日本の大学の受験体制を率先して刷新しようという意識を様々な面で表していて、未来を創る大学のフロンティアとしてふさわしい大学だと思います。

 2, 入学後は様々な分野で活躍している沢山の先輩方や教師陣に揉まれ、自分のやりたいことを発見していくことをはじめの目標にしています。

寺田有沙(総1入学予定)


 1, 一言で表すと”自由”です。自分が取りたい授業、利用したい施設、SFCにいる生徒、教授方、それぞれが思い描く夢、まだ入学していない私から見ると全てが自由で可能性が無限でワクワクします。また、私はSFCに入ることを夢みて様々なことを頑張ってきたのでなおさら期待で胸がいっぱいです。そして自分がやりたいことが思う存分できる場所というイメージがあります。その反面、そのような人が集まる場所だからこそ自分で動かない限り何も始まらないのかな、そんな不安もあります。私はAO入試だったのですが、準備や面接、未来構想キャンプなどの入試を通してSFCの寛大さや優しさやあたたかさを感じました。とにかくSFC生活が楽しみです。

 2, 将来私は最先端の技術を扱う医療系の会社を起業していきたいと思います。そのために必要なことをSFCで学んでいきたいです。まずは起業論やベンチャー論の勉強、また医療系の勉強もしていきたいです。慣れてきたら積極的に研究会に入っていきたいと思っています。また、中高時代は部活や生徒会活動に明け暮れていたので大学に入ったら留学、国際交流など今まで出来なかったことにチャレンジしていきたいと思います!!
 そしてSFCに入れば自然とIT技術の方は身につくと思っていますので、将来のために自然に身を任せていきたいと思ってます(笑)あとは…やはり勉強と両立して大学生活をエンジョイしていきたいです! 頑張ります!

記事イメージ



元気ある新入生、入学楽しみに


 今年の新入生も全体的に活力があり、フレッシュで生き生きとした夢を持った生徒が多いようだ。SFCの特徴を的確に捉えて、建設的に目標を作っている人も多い。ウェブサイト、SNS等、様々な所からしっかりとSFCの情報を得ており、さすがはSFCの新入生だという印象を受けた。今後、彼らが入学した後、どのような大学生活を送っていくのか、非常に楽しみである。