計算機科学に関する国際学会であるACMが行う学生向けのコンペティション、ACM SIGGRAPH 2013のStudent Research Competitionで、山下真裕さん(環3)が学部生部門において第1位を受賞した。


 筧研究室に所属する山下さんの提案したハサミ「enchanted scissors」は、刃を電極としたもので、導電性のインクとクリップ、制御用のコンピュータを通して回路を形成する。ハサミの中にはサーボモーターが搭載されており、ハサミとインクの関係に応じて動作を制御できる。

 研究では、引かれた線を切ることができないようにするプログラム、引かれた線を切るように動くプログラムが提案された。これらのプログラムによって、あらかじめ決めたラインのみを切ることができ、逆に切ってはいけない部分では、ハサミを動かすことが出来なくなっている。

 山下さんの研究は以前から発表されており、今年3月に行われた筧康明研究室の展示会「Habilis 身体×物質×情報のシンカする関係」や、昨年10月に行われたORFでも公開された。今後の研究活動にも期待したい。