広大な練習場で実践的な練習を! 内藤潔講師によるゴルフの授業を調査してみた
SFC CLIP編集部が、履修者や競技担当の先生と直にふれ合いながら、シラバスだけでは分からない体育2・3のリアルな授業の様子を調査する、CLIP流体育シラバス。第7弾は、金曜4限に開講されている、内藤 潔講師(以下、内藤講師)によるゴルフの授業を調査した。
ゴルフの授業、どこでやってるの?
このゴルフの授業を受講するにあたって、まず戸惑うのがゴルフ練習場への行き方だ。授業が行われるのはSFCからほど近い「藤沢ジャンボゴルフ」というゴルフ練習場で、メディアセンター前から練習場入口まで距離にして約1km、歩いて行くと15分ほどかかる。このため、授業開始時間は10分ほど遅らせているが、それでも早めにキャンパスを出る必要がある。藤沢ジャンボゴルフ
ゴルフ練習場に到着してからも安心はできない。この「藤沢ジャンボゴルフ」は日本でも最大級の規模を誇るゴルフ練習場で、地上3階建て、総打席数は300箇所を誇る。どこで体育の授業が行われているのか探すのは大変だ。基本的には2階の、グラウンドに向かって左側の打席で行われているが、天候や工事などにより移動することがある。そのため、初めて受講する学生は入口右手の受付で場所を聞くと安心だろう。
時間限定で場内の一部が貸し切りとなる
ゴルフをする、その前に!
授業を受けるにあたって必要な道具はゴルフグローブのみだ。グローブは必須ではないが、あると無いとでは手への負担が大違いだ。グローブは藤沢ジャンボゴルフ一階のゴルフショップで買うことができる。サイズ選びが難しいため、店員の方と相談しながら購入することをお勧めする。ゴルフクラブは大学側が用意したものがあり、自由に使用できる。もちろん自前のものを持ち込んでもよい。クラブは大学側が用意してくれる
授業の進み方
授業はストレッチをすることから始まる。ゴルフというと、ただクラブを振っているだけのようなイメージがある。しかしショットでは全身を動かすため、入念にストレッチをしないと怪我につながる恐れがある。面倒がらず、積極的に参加しよう。ストレッチが終わると、講師からその日の練習内容が伝えられる。アイアンの使い方、体重移動の方法、スイングの姿勢などを実演しながら指導し、それが終わると各自打席に立っての個人練習となる。練習中は常に講師が巡回し、それぞれの学生のフォームをチェック、問題があれば指導してくれる。
練習場での授業形式は打ち放題となっており、グラウンドに向けてボールを打つと、全自動で新しいボールが出てくるようになっている。本来であれば一球8円+消費税(2階打席、平日7:00-13:00料金)かかるのだが、この授業では無制限にボールを打つことができ、料金はすべて大学側が負担してくれる。
他にも、砂地になったバンカーと呼ばれる場所でのショットの練習や、ビデオカメラを用いたフォームチェックなども行われ、様々な技法を習得できる。
ビデオ撮影によるフォームチェックも行ってくれる
内藤講師によると「システムの都合上、やはり予約の段階で落ちる人がいますので、全員が最初から最後までの授業を受けられるわけではありません。しかし、回を追うごとにステップアップしていくようにメニューを組んでいます。順調に受講すれば、ゴルフのショットにおける基本技術を一通り体験できるようになっています。もちろん、途中から受講する生徒にも、ゴルフクラブの握り方構え方などの初歩から教えます」とのこと。学生の中には体育2終了の時点で、ドライバーを使った200ヤード超えのショットが打てるようになる人もいる。初心者でも真面目に取り組めば、かなり上達する。
内藤 潔講師
受講はルール、マナーを守って
学外の施設で行われる授業であるために、この授業に参加するためには守らなければならないルール、マナーがいくつかある。内藤講師によると「もちろんゴルフウェアを着てくる必要はありませんが、やはり動きやすい服装で来ていただきたいです。サンダル、ヒールなどの靴は、そもそもゴルフ練習場側で禁止されているので、履いてきてはいけません。また、大声を出すというようなことは、他の利用者の方々の迷惑も考えて、控えるようにして頂ければと思います」とのこと。
受講前に、体育シラバスの注意の欄はしっかりとチェックしたい。
無料でゴルフ練習場でのレッスンを受けられるこのお得な授業。みなさまも是非一度試してみてはいかがだろうか?