そよ風が心地よい季節となりました。そんな陽気にぴったりな美女を発見! 今学期第1号となる今回のSFC美女ずかんでは、木原芽生さん(総3)を紹介します。木原さんは、メディア・アートなどに取り組む筧康明研究会で「非日常」をテーマにした電子工作に挑戦しています。

非日常なアイデアが止まらない!

美女1


— 筧研にはいつから入っていますか?

 2年生の秋学期に入りました。当時の新規生は4人いたのですが、私以外の3人はすでにプログラミングや電子工作の高い技術を持っていて、とてもびっくりしました。私は、技術を少しずつ身につけながら、日々研究会に励んでいます。今学期は前学期に引き続き「動く靴下」作りに取り組んでいます。

— 動く靴下ですか?!

 はい、友達に言うと必ず驚かれます。実は私、靴下が大好きなんです。てっきり、周りのみんなも靴下が好きなものだと思い込んでいました。
 私は、日常のなかの非日常な仕掛け作りに関心があります。平坦な日常って退屈だと思いますよね。だから、普段自分が履く靴下が、自ら動き出したらおもしろいなと考えました。アイデアは十分あるのですが、ものづくりとして実現するにはまだ技術力が足りないので、先輩に教えてもらいながら頑張っています。

— そんな発想はどこから生まれるのでしょうか?

 ファンタジーが好きだからかもしれません。小さいころから『トイ・ストーリー』や『ハリー・ポッター』などを好んで観ていました。
 トイ・ストーリーの生きているオモチャたちや、ハリー・ポッターの魔法のように、動かないと思われているものを動かしてみたいのです。

「自分のやりたいこと」を最優先に

美女2


— 筧研に入るまでの経緯を教えてください。

 自分が作ったもので人を笑顔にしたい、そんな気持ちを前々から持っていました。
 実は、当初志望していたのは別の研究会でした。しかし選考に落ちてしまい、所属する研究会に迷うことになりました。その研究会の先生からは再チャレンジするという選択肢もありましたが、この機会にもう一度、やりたいことを考え直そうと思ったのです。
 私は、何かをしようと思った時、自分のやりたいことが何なのかを突き詰め、それが実際にどこでできるのか、という順に考えます。人によって判断基準はさまざまだと思いますが、私はとにかく「自分のやりたいこと」を最優先に考えます。そのため、何かひとつしっくりこない条件があったとしても、多少は目をつぶることもあります。
 改めて研究会を決める際に決め手となったのが、2年生の春学期に受講した筧先生の「インタラクションデザイン」の授業でした。たまに課題の内容を捉え違えてしまう時もありますよね。そのとき、学生の認識ミスを指摘する先生が多いと思うのですが、筧先生は違いました。その人が持ってきた課題の意図を先生が汲み取って、さらに発展させようとするのです。
 学生を決して否定せず、アイデアに寄り添って考えてくれる筧先生はもちろん、そんな先生を取り巻く環境がすごくいいな、と強く感じたのです。だから、筧研に入ろうと決めました。

— なるほど! 今までもそうやって意思決定をしてきたのですか?

 はい。大学入試のときも、とことん考えた「自分のやりたいこと」ができる場所はSFCしかないと信じて、福岡から上京してきました。SFCの友達に「そんな遠くからよく来たね」と言われて初めて、自分の判断基準に気がつきました。もし、自分が他のいろいろな条件まで考えて行動するタイプだったら、地元から遠く離れたSFCに進学する決断はできなかったでしょう。
 この間の春休みも突然思い立って、ひとりでチェコに行ってきました。やりたいことが思い切りできる春休みは、この春と卒業前しかないと考え、それなら海外に行こうと即決しました。そこから自分で航空券やホテルを予約して、2週間後にはチェコの地にいました。ひとりで海外に行ったことはありませんでしたが、「今しかない! やりたい!」と思い出したら行かずにはいられませんでしたね。

美女3


友達と過ごす時間が大切

— プライベートにも迫りましょう! サークルには入っていますか?

 フットサルサークルの「ASHIZARU」に入っています。サッカー観戦が趣味という理由もありますが、なによりサークルの温かい雰囲気が気に入りました。優しい先輩に囲まれ、球技を実際にすることが苦手だった私でも、今では自主的に練習に行くほど楽しむことができるようになりました。
 それから、「madcap」というファッションフリーペーパーを作るサークルにも所属しています。SFCのおしゃれな学生のスナップ写真を撮っています。私自身も服にこだわりをもっていて、原宿に古着を買いに行くこともあります。

— 休日はどのように過ごしますか?

 友達といる時間が好きで、サークル仲間で集まって過ごすことも多いです。最近は、後輩とも積極的に交流するようになりました。というのも、3年生になって、後輩がとても可愛く見えるようになったんですよね。

美女4


「グルワが好き」いろんな人との出会いが楽しみに

— SFCでお気に入りの場所はありますか?

 メディアセンターの3階がお気に入りです。友達とわいわいと過ごすのもいいですが、心を落ち着けてゆっくり過ごしたいときもあります。3階は静かで勉強や作業に集中できるので、おすすめです。

— 印象に強く残っている授業はありますか?

 筧先生の「インタラクションデザイン」はもちろんですが、「未踏領域のデザイン戦略」も思い出深いです。アートディレクターの佐藤可士和先生の指導のもと、「防災のデザイン」をテーマに、グループで防災に役立つアイデアを考えたのはとても思い出に残りました。いろんな人と出会えることがすごく楽しく感じるので、グループワークがある授業は毎学期履修しています。ただ、2年生の秋学期は5つもとってしまい、さすがに大変だったので、後輩のみなさんもほどほどに「グルワ」を楽しんでくださいね。

美女5


 取材当日に21歳のお誕生日を迎えた木原さん。3年生らしい大人っぽさと、無邪気な笑顔が放つあどけなさが魅力的でした!

 SFC CLIP編集部は、引き続きSFC美女の魅力に迫っていきます。皆さんの周りに素敵なSFC美女はいませんか? ぜひ、「SFC美女ずかん」に登録させてください!