30日(土)、明治神宮球場で東京六大学野球最終週・早慶戦第1試合目が行われた。第1試合は、早稲田大学(以下、早稲田)にK0-4Wで完封負け。これにより、早稲田の春季リーグ優勝が確定した。

1回戦 : 30日(土)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
K 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
W 0 0 0 1 0 0 1 2 X 4

先攻の義塾は、加藤拓也選手(法3)を先発に起用した。4勝1敗防御率2.04を記録する義塾のエースと同時に、今季は打席にも期待が懸かっている。

先発を任された加藤拓也選手

対する早稲田は、3勝1敗防御率1.08と抜群の安定感をもつ2年生・大竹選手を起用。今季5試合に登板し、平均投球イニング数8.3、シーズン計7失点のみと圧倒的な実力を誇っている。

防御率1.08と好調な大竹選手

義塾は大竹選手に4回までパーフェクトに押さえられ、一人のランナーも出すことができない厳しい滑り出しとなった。
 試合が動いたのは4回裏、早稲田の攻撃。4番・丸子選手がレフトを超える2ベースヒットを放つと、6番・道端選手と7番・中澤選手が続けてフォアボールで出塁し、1アウト満塁とする。続く8番・川原選手のライトへの犠牲フライにより、先制点を許してしまう。K0-1W
 5回表、先頭の4番・横尾俊建選手(総4)がフォアボールで出塁。続く5番・沓掛祥和選手(商3)がレフトに放った打球は、あと1mで逆転2ランホームランになりえたが、惜しくも捕球され、後続も押さえられてしまう。
 

タイムリーヒットを重ねた早稲田

7回裏、早稲田の攻撃で試合は再び動く。2アウトからフォアボールで出塁した1番・重信選手が、2番・河原選手が放ったライト線沿いの絶妙なヒットにより帰還。この回を終えて、ここまで力投を続けた加藤拓選手はマウンドを三宮舜選手(商4)へ託す。K0-2W

マウンドに集まる義塾大久保監督・二番手三宮・キャッチャー小笠原

しかし、早稲田の攻撃はさらに勢いを増す。8回裏、先制点の皮切りとなった丸子選手が、右中間に再び2ベースヒットを放つ。送りバントをした5番・石井選手は、三宮選手の悪送球により出塁し、0アウト1・3塁。続く、道端選手の左中間を打ち破る2ベースヒットにより、ダメ押しの追加点を許す。最後に登板した小原大樹選手(環3)は早稲田の流れを断ち切った。K0-4W
 

遠かった3塁、義塾

9回表は8番・小笠原知弘選手(環4)がセンター前ヒットで出塁し勝利への執念を見せる。9番・代打北村祐樹選手(商4)も初球をレフトへ放ち0アウト1・2塁の好機を作り上位打線へと繋げる。しかし、1番・山本泰寛選手(環4)、2番・代打山本瑛大選手(商3)が連続で外野フライに倒れ2アウト1・2塁となる。続く3番・谷田成吾選手(商4)は追い込まれた後も意地を見せファールで粘ったものの、惜しくもセンターフライに倒れた。
 苦戦を強いられた義塾は、試合を通して3ヒットに抑えられ、3塁ベースさえ踏むことができず、無得点のまま試合は終了した。
 

優勝は早稲田となったが…

リーグ優勝をよろこぶ早稲田

本日の早稲田の勝利により、2015年度東京六大学野球春季リーグは早稲田の優勝が決まった。
 しかし、あすも試合は行われる。あす勝利を収めれば月曜日の最終戦へと持ち込み、早稲田を倒す可能性が残されているのだ。
 今日の雪辱が果たせるよう、あすの健闘に期待したい。