8日(火)昼ごろ、生協食堂とΩ館でノートパソコンの盗難事件が多数発生した。いずれも短時間で行われた犯行で、手口が巧妙だという。

Apple社製ノートパソコンが相次ぎ盗難

学生生活担当課によると8日(火)午前11時半ごろから午後1時ごろまでの間に、生協食堂とΩ館であわせて5台が盗難にあった。盗まれたノートパソコンはいずれもApple社製で、被害総額は不明だという。

MacBook Airを盗まれた被害者の1人は、Ω21教室でMacBook Airを机の上に置き、その上に上着を被せた状態で席を外している間に盗まれたという。わずかな時間で犯行が行われたことからして、用意周到でかつ巧妙な手口が使われたと大学側は見ている。

SFCで後を絶たない盗難 いまだ解決事例なし

メディアセンター内の防犯カメラ、特別教室の電子ロックなど、一定の防犯対策は行われてきた。それでも、今年度に入ってから本件以外にもパソコンや自転車の盗難が多数発生しているという。以前から盗難事件は断続的に発生しているが、いまだかつて犯人の逮捕または盗難品の返却がなされたことはない。

「まさか自分が」個人レベルの対策が不可欠

被害にあった学生たちはみな口を揃えて「まさか自分が被害にあうと思わなかった」と話していると学生生活担当の職員は語る。防犯カメラなど防犯設備の強化が望まれるものの、費用の問題や運用による利便性の低下のためにすぐには動けないという。

いま現在できる対策は個々人が防犯意識を高めるほかにはない。自然豊かなほのぼのとした雰囲気のキャンパスでも、常に危険は潜んでいる。たとえ人の多い教室でも、ほかの人が目を光らせているとは限らない。「自分に起こるはずがない」ではなく、席を外すときは常に貴重品を持ち歩くように一層注意を払ってほしい。

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