3月1日(水)-5日(日)にタイ・コラートで開催された「2017アジアジュニア・カデフェンシング選手権」にて、平野裕也さん(総1)が日本チームの一員として男子エペ団体で優勝した。また、宮脇花綸さん(経2)も女子フルーレ個人戦で第3位に入賞し、日本チームの一員としては女子フルーレ団体にて優勝の成績を収めた。

フェンシングの種目とは?

フェンシングにはフルーレ、エペ、サーブルの3種類の種目がある。種目によってルールや武器が異なる。今回、宮脇さんが活躍したフルーレは決闘の練習を模範にした競技だ。両選手のうち、先に腕を伸ばし剣先を相手に向けた方に「攻撃権」が生じ、得点する権利を得る。攻撃を捌かれてしまうと「攻撃権」が消滅し相手に「攻撃権」が移る。つまり攻撃、防御、反撃といった形で試合が展開される。攻撃の有効面は手足を除く胴体のみだ。

一方、平野さんが活躍したエペは決闘を模範にした競技だ。フルーレやサーブルに比べて重たい剣を使い、頭からつま先までの全身への攻撃が有効となる。攻撃権がないため、とにかく先に相手を突いた方に得点が入り、2人が同時に相手を突いた場合は両者に得点が入る。

アジア大会での日本の白熱した決闘

2017アジアジュニア・カデフェンシング選手権はタイのコラートで開催され、ジュニア部門は今月1日(水)から5日(日)にかけて開催された。

3日目に行われたジュニア女子フルーレ個人戦では宮脇さんが予選プールを6勝で通過しトーナメントを順調に勝ち上がり、準決勝で同じ日本の選手に敗れるも、第3位と健闘した。

最終日に行われたジュニア男子エペ団体戦でも、義塾から平野さんが参加した。日本は初戦のモンゴル戦を45-15で快勝し、その勢いのまま2回戦台湾戦を45-24、準決勝カザフスタン戦を45-34、決勝で韓国を45-34で下し優勝した。同じく最終日に行われたジュニア女子フルーレ団体戦には宮脇さんが参加し、初戦シンガポール戦を45-26で勝ち上がり、続く準決勝の台湾戦を45-14と快勝。決勝戦は接戦となったが、中国を40-39で下して優勝した。

オリンピックでも話題となったフェンシング。遠からず開催される東京オリンピックに義塾出身の選手が出場するかもしれない。この機会に再度注目してみてはいかがだろうか。

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