「東京六大学野球ゼミナール」という団体の存在をご存知だろうか。「東京六大学野球活性化」をテーマにスポーツビジネスを学んでいる実践型のゼミナールだ。今回SFC CLIP編集部は、ゼミ3期生の森江勇悟さん(経3)にお話を伺った。

六大学野球活性化を実現させる 東京六大学野球ゼミナールとは

—— まず簡単に「東京六大学野球ゼミナール」とはどんなゼミナールなのか教えてください。

このゼミナールは、東京六大学野球連盟が主催していて、2019年度で4期目となります。

「東京六大学野球(以下、六大学野球)」と聞くと、慶應では「慶早戦」がまず思い浮かび、満員の応援席をイメージする方も多いと思うのですが、リーグ戦全体で見ると観客数は少なくなってきています。私たちゼミナールは六大学野球を活性化させるために学生自身の目線で実践し学ぶ、という趣旨のもと、2016年4月に開講しました。

—— 普段はどのような活動をされているのでしょうか?

隔週水曜日には講義があり、スポーツビジネスやスポーツマーケティングの勉強をしています。

また、このゼミナールの所属期間は2年間で、2年目には自分たちで考えた六大学野球活性化のための企画を実施します。1年目はその準備が主な活動となりますね。リーグ戦期間中は、毎週末神宮球場でアンケートを取ったり、実際に観戦したりして情報を集めます。

六大学野球は若い人にまだまだ魅力が伝わっていないことが多く、情報発信にも力を入れているところです。試合のTwitter速報や、リーグ戦期間中の毎週末土日には、神宮球場の入り口付近で選手のユニフォームを着用できるフォトブースなども実施しています。

先日のフォトブースの様子(画像提供: 東京六大学野球ゼミナール) 先日のフォトブースの様子(画像提供: 東京六大学野球ゼミナール)

—— ゼミ生の皆さんはどんな学生でしょうか? やはり野球好きの方々が多いですか?

これまで野球に全く触れてこなくて、スポーツビジネスやスポーツマーケティングを学びたいという理由で入った人もいますね。私は野球大好きですが(笑)。

私たち3期生は18人いて、慶應が3人、早稲田が2人、立教が5人、明治が2人、法政が6人。現在は東大以外の五大学の学生が所属していて、大学に関係なくグループを組んでそれぞれ企画を考えています。

食の六大学リーグ! 神宮グラウンド開放企画も

—— では今年の企画について、お話を聞かせてください。

はい。今回ご紹介するのは「Tokyo Big6 Festival 〜神宮に来たらええじゃないか〜」というイベントで開催する2つの企画です。

グルメフェス

5月11日(土)-12日(日)、各大学の様々なサークルとコラボして、神宮球場にグルメ屋台を開きます。普段は学祭でしか味わえないメニューが、グルメフェスの期間限定で再登場します。新入生の方は、一足早い学祭の雰囲気を味わえるかと思います。

またグルメフェスでは、大学対抗で売上個数を競います。どの屋台が美味しかったか、ぜひ食べ比べにお越しください。

昨年のグルメフェスの様子(画像提供: 東京六大学野球ゼミナール) 昨年のグルメフェスの様子(画像提供: 東京六大学野球ゼミナール)

グラウンド開放企画

5月11日(土)の試合後に、誰でもグラウンドにおりることができるイベントです。グラウンドで写真を撮るのはもちろん、球速計測の企画も用意していますのでぜひご参加ください。参加者にはオリジナルタオルのプレゼントもあります。

大学野球だけでなく、プロリーグまで開催される明治神宮球場。グラウンドにおりられる機会はなかなか無いので、野球好きにはたまらない一日になります。

先日のグラウンド開放企画の様子(画像提供: 東京六大学野球ゼミナール) 先日のグラウンド開放企画の様子(画像提供: 東京六大学野球ゼミナール)

神宮での実践を学びに

今回は、今年4期目に突入する「東京六大学野球ゼミナール」の活動をご紹介した。様々な企画で六大学野球を盛り上げるとともに、「それらを学びとして得ています」と森江さんは語る。

13日(土)に開幕した春季リーグ戦、野球観戦はもちろん、イベントに足を運んでみてはいかが。