SFC創設30周年を記念したロゴマークデザインが先月30日、SFCの卒業生である石川将也さん考案のロゴに決定した。10月28日から始まったロゴデザイン募集には総計42人・51点の作品が集まった。

一貫校の在校生・卒業生から募集

ロゴデザインの応募資格は総合政策学部、環境情報学部、看護医療学部、政策・メディア研究科、健康マネジメント研究科のSFC全学部と、一貫教育校の慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部の在校生と卒業生、そして慶應義塾の教職員とSFC研究所所員。審査委員代表は「SFCではこれまでも、創設20年、25年、とロゴマークを募集しましたが、創設30年ではプロのデザイナーの方々からも多くのご応募をいただき、非常にレベルが高かった」とコメントしている。「次の30年を見据えたロゴマークのデザインとして独自のコンセプトを持ったロゴマーク」が募集され、3学部長と2研究科委員長による審査で決定した。

今年4月にデザインスタジオを設立

最優秀賞に選ばれた石川さんは2003年に総合政策学部を卒業後、2005年には政策・メディア研究科修士を修了。佐藤雅彦研究室を経て、2019年までクリエイティブ・グループ「ユーフラテス」に所属し、映像作品やアニメーションなど、外部機関との共同研究に取り組んでいた。2018年からは武蔵野美術大学空間演出デザイン学科の非常勤講師としても働いており、今年の4月にはデザインスタジオ「cog」を設立した。視覚表現を認知科学の側面から研究し、教育や広告、アートやエンターテインメントなどの分野を超えた映像・デザインを提案している。

「今まさに」という動きを

このロゴマークは「SFC30」という周年を記念した言葉を1つの大きな矢印が囲み、その周りに現れる小さな7つの矢印がさまざまな方向に向くという「動くロゴデザイン」になっている。石川さんは「静的なグラフィックだと『その場限りの記念ロゴ』になってしまうのではないか」と考え、「この先の30年のいつ、どこで、何に使っても『今まさに』であることを表すために、グラフィックに動きを取り入れる手段として矢印を用いました」とコメントしている。
また、ロゴ周りに並ぶ小さな矢印には「同じ方向を向いているようでいて、てんでバラバラのようでもあり、でも共通したポジティブさを持っている、そんな在学中、そして卒業後も出会い続けるSFCの人々」を思い浮かべながら配置したという。

石川さん考案の動くロゴデザイン 石川さん考案の動くロゴデザイン

記念グッズ等に利用

今回採用されたSFC創設30年記念のロゴマークは、記念イベントやSFCの公式Webサイト、広報ツールや記念グッズ等、2021年度以降も数年間さまざまな機会に利用される予定だ。

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