湘南自治会は11月30日(火)、前日まで実施されていた「第1回SFC生総会における議決権行使」の結果を発表した。すべての議案が採択されたものの、有効投票数はわずか21票となった。

オンラインでの「SFC生総会」「議決権行使」を実施

今回のSFC生総会は湘南自治会にとって初めてとなる大規模なイベントであり、「本会議」が11月13日(土)にオンライン(WebEx)で開催された。現在、YouTube上で約3時間分のアーカイブ動画が公開されている。
「本会議」のタイムテーブル(11月12日付のSFC CLIP「告知コーナー」より引用) 「本会議」のタイムテーブル(11月12日付のSFC CLIP「告知コーナー」より引用)

また、「議決権行使」はCNSメールを利用してオンラインで実施され、11月21日(日)0:00-27日(土)23:59の1週間の期間が設定されていた。結果発表については当初11月28日とされていたが、「議決権行使の有権者確認に予定以上の時間を要し、投票期間が順延されたため」30日に延期されていた。

なお、この投票は「投票管理規定」に基いて「総会投票管理委員会」が運営するとされていたが、結果発表のページ内に「総会投票管理委員会」の名前はなく、発表は湘南自治会自身が行っているとみられる。

わずか21票での採決 投票率も0.5%に満たない模様

湘南台自治会の発表した内容によると、投票に必要な事前登録が行われた数と有効投票数はそれぞれ以下の通り。

事前登録者数 48票
有効投票数 21票

今回の「議決権行使」について有権者数や投票率は公表されていない。仮に有権者数が「湘南自治会設立承認投票」(5,139人)と同程度だとすると、投票率は約0.4%程度となる。

なお、関係者によると湘南自治会には40名ほどが在籍しているということで、今回の有効投票数はこの在籍者数をも下回っている。

たとえば全塾協議会の「塾生代表選挙」の場合、選挙成立条件に10%以上の投票率が必要であると定められており、実際に不成立となった事例が存在する。一方で湘南自治会における投票では成立条件に投票率に関する規定がないため、投票数の多寡に関わらず投票が成立する。

発足して間もない湘南自治会 問われる運営方針

湘南自治会はこの少なすぎる投票数について、公式Twitterにて以下のように見解を発表している。

湘南自治会は成立前より、「自治会が成立したとしても、自治会はSFC生の過半数による支持を証明しない限り全体を代表せず、投票結果の数値なりの正統性に準じて活動する」という案内を行ってきた。今回の投票結果を踏まえると、湘南自治会は最大でもSFC生48人分の正統性のみが認められることになる。

一方で、今回の投票で湘南自治会は「自治会費をSFC生に還元すべく公共事業」の費用を含めた約44万円の2022年度予算を賛成19票で議決し、また「わたしたちSFC生は」の文言で始まる「SFCジェンダー平等声明」を賛成17票で採択した。

わたしたちSFC生は、これらをどのように受け止めてどのように対応するべきなのか。まだ発足したばかりの湘南自治会だからこそ、今後も周囲のSFC関係者が自治会に注目し続ける必要があるだろう。

次期執行委員の全員を信任、全ての議題が可決

参考情報として、議案と今回公開された開票結果を以下に掲載する。

次期執行委員の信任

議案に関する詳細はこちらを確認してほしい。

候補 賛成票 反対票
市川裕也 (総2) 18 3
古舘凜太郎 (総2) 18 3
相澤巧人 (総1) 19 2
五十嵐理子 (総1) 18 3
副島哲 (総1) 18 3

湘南自治会準備会及び湘南自治会の予算決算承認について

議案に関する詳細はこちらや、リンクされている詳細資料を確認してほしい。

議案 賛成票 反対票
2021年度決算 19 2
2021年度予算 19 2
2022年度予算 19 2

憲章改正について

議案に関する詳細はこちら。なお12月3日現在、リンクされている詳細資料は非公開となっているとみられる。

議案 賛成票 反対票
第四条①項 19 2
第二十七条④項 19 2
Article 7, 27, 28, 29, 34, 36, 40 19 2
Article 36, 37, 38, 65 19 2

SFCのジェンダー平等にかかる声明の採択について

議案に関する詳細はこちらや、リンクされている声明文本文を確認してほしい。

議案 賛成票 反対票
SFCのジェンダー平等にかかる声明の採択について 17 4

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