義塾は22日、2021年3月から9月19日までの新型コロナウイルス感染症発生状況を公表した。また同日、伊藤塾長と北川常任理事は秋学期に向けた塾生へのメッセージ動画を公開した。

義塾の新型コロナウイルス感染症発生状況

義塾における新型コロナウイルスの検査陽性報告者数は以下の通り。

検査陽性報告者数(累計)

  • 期間: 2021年3月-2021年9月19日
  • 教職員: 25人
  • 学生: 508人

2週間前に比べて、学生の陽性報告者数が6人増える結果となった。これまでに引き続き、注意喚起を徹底するため、1週間の推移を2週間ごとに公表するとしている。伊藤塾長はメッセージ動画内で、8月においても塾生の感染者は減少していたことを指摘し、「慶應義塾においては感染の第5波は来なかった」と伝えた。陽性報告者数の推移は以下のグラフを参照してほしい。

新型コロナウイルス検査陽性報告者の推移 新型コロナウイルス検査陽性報告者の推移

塾生へのメッセージ動画

「概ね安全に行えた」57日間に及んだ職域接種

6月21日より始まった慶應義塾全塾5万人職域ワクチン接種プロジェクトは、9月3日をもって終了した。1回目は49,320人、2回目は48,688人、合計で98,008回の接種が行われる結果となった。慶應義塾関係者(学生)25,000人に加え、留学予定の他大学の学生など15,000人にも接種を行なった。今回、北川常任理事は異物混入問題に触れつつも、重篤者を出さなかったことをふまえ、職域ワクチン接種を「概ね安全に行えた」とメッセージ動画内で伝えた。

元に戻るのではなく、新しいキャンパスライフへ

伊藤塾長は「キャンパスライフ奪還計画」として、職域ワクチン接種プロジェクトを指導したが、約8割の大学生・大学院生、そして教職員・キャンパス従業員が接種したことを指摘した。また、4回目の緊急事態宣言下でも、感染対策に多くの塾生の協力を得ることができたという。

秋学期はオンライン授業を併用しつつ、対面授業を実施する方向性を示したが、新しいキャンパスライフは次の春学期の完成を目指しているそうだ。今回、秋学期の一部対面授業実施に伴い、通学時など公共機関利用時や教室内での不織布マスクの着用や学食などでの黙食の徹底についても指摘した。さらに、ポストコロナの新しいキャンパスライフを作っていく塾生へ激励の言葉を述べたほか、「キャンパスライフを大いに楽しみ、その一方で、キャンパス外では手本として振る舞ってください。秋学期、大いに学んで交流を深めましょう」という言葉を伝えた。

引き続き基本的な感染防止策も気を緩めることなく徹底し、秋学期のキャンパスライフを大いに楽しみたい。

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