本格イタリアン・カフェ Pepita Lion
SFC周辺のグルメ情報を紹介する「食ざんまい」、今回は湘南台駅東口の「Pepita Lion」(以下、ペピタ)を特集する。昭和52年創業の趣あるカフェ・レストランで、手打ちパスタや窯焼きピザ、オムライスなどの食事から、パフェやケーキ、コーヒー、お酒など幅広いメニューを展開している。昼間のランチはもちろん、夜もパーティーやデートが楽しめる店だ。
ボリュームたっぷり、おまかせペピタサラダ
見た目も色鮮やかな、おまかせペピタサラダ。
サラダというと、小さいボウルに入ったものをイメージしてしまうが、このおまかせペピタサラダは違う。山のように野菜が積み重ねられ、ボリューム満点だ。周りにはトマトとゆで卵が添えられ、頂上には豪快にシーチキンが盛られている。食べ応えある量だが、あっという間にたいらげることができる。
濃厚クリーム、イカとエビとアサリのパスタ
シーフードの香りがふわり
出来たての湯気と共に漂ってくるシーフードの香りが食欲をそそる。想像していたよりもずっと具だくさんで、ゴロゴロと贅沢に盛り付けられたエビの鮮やかな色合いが目を引き付ける。口に入れるとクリームの濃厚な味わいが口いっぱいに広がった。
肉厚でプリプリなエビ、イカの食感がなんとも嬉しい。さらにアサリの濃厚な味わいが口に広がり、それがクリームと絡まって絶妙なバランスとなっている。それほど山盛りになっているわけではないので、女性の方でも比較的食べやすいだろう。冷めると具がクリームとくっつき固まってしまうので、ぜひとも熱いうちに食べきりたい一品だ。
ナスとベーコンのパスタ、特盛!
もともと麺の量が多めのペピタでは、特盛サイズは通常は受け付けていない。しかしSFCの体育会系の男子学生を応援したい、という店長の思いから、極稀に注文を受け付けることがある。今回、取材班に体育会系の編集員はいなかったが、特別にこの特盛サイズをいただくことができた。通常サイズと比べると、そのボリュームの違いは明らか。男性でも大満足できる量だ。
肉厚ナスがジューシー。
その量もさることながら、具の大きさも特徴的。特にオススメはこの厚切りされたナスだ。噛んだ瞬間ジュワッと美味しいエキスが溢れ出し、口の中いっぱいに広がる。トマトソースで味付けされた、オーソドックスながら飽きがこない一品。特盛だったが、ペロリといただけてしまうおいしさだった。
じっくりコトコト。デミグラスソースオムライス
じっくり煮込まれたコクのあるデミグラスソース。
デミグラスオムライスは880円でプラス100円でチーズをトッピングすることもできる。今回はチーズをプラスしたデミチーズオムライスを注文した。運ばれてくる途中からデミグラスの深みある香りがあたりを包んだ。オムライスの中身は鶏肉とピーマンが入ったケチャップライス。それを優しく包む卵はふわとろ、そこに濃厚なデミグラスソースがからみ、実に食欲をそそる一品となっている。
贅沢チキンのクリームソースオムライス
チキンがたっぷり、濃厚なクリームソース。
ペピタではオムライスのソースを数種類から選ぶことができる。今回はその中からチキンクリームソースを選び、チーズも加えて食べてみた。運ばれてきたオムライスには、大きめのチキンがゴロゴロと入っており、卵はトロトロと綺麗な半熟になっている。クリームベースのソースだが、デミソースよりもさっぱりとしていて、チーズの濃厚な味がよく際立っていた。ボリュームもあるので、食べ盛りの男性でも満足できそうだ。
中はチキンライス、色合いが食欲をそそる。
とろけるタマゴの絶品ピザ
続いては、半熟タマゴのカプリチョーザ(ピザ)。カプリチョーザとは、イタリア語で「きまぐれ」という意味で、イタリア料理で「シェフのおまかせ」として使われることが多い。今回の具は、ホウレンソウ、トマトソース、コーン、マッシュルームなど、そして中央には半熟卵が載っていた。サクサクした窯焼きピザのシンプルな塩味と、トマトソースの爽やかさが美味しい一品だ。
ジュース、コーヒー、紅茶も充実のラインナップ
アジアンソーダ(左)と、ブルーベリーヨーグルトジュース(右)
赤い果汁のグラデーションが美しく、夏らしいこのジュースは、アジアンソーダ(写真左)。グレナデン(ザクロジュース)とジンジャーエールをバランスよく組み合わせたジュースに、フローズンライチがごろごろとそのまま入っているのが特徴的。味そのものはすっきりとしており、鼻を抜ける爽やかな香り、炭酸のシュワシュワとしたのどごし、そしてフルーティな味わいが食事後の口をさっぱりとさせてくれる。パスタやピザなどを食べた後にピッタリだ。
写真右側は、ブルーベリーヨーグルトジュース。ヨーグルトの濃厚な甘みと、果肉の食感が残るブルーベリーの爽やかな風味が相性抜群だ。
定番コーヒーも実はオーナーのこだわりが込められている。コーヒーの豆はオーナーが勉強して独自にブレンドしたもので、もちろん自家焙煎。さらに、ハーブティーも各種用意されており、美容に効果のあるもの、頭をすっきりリフレッシュさせてくれるものなど、気分にあわせてフレーバーを選ぶことができる。
ローズヒップなどをブレンドした「チャームレディース」
香り高いマサラ・チャイミルクティー
また、こちらはインドの紅茶”チャイ”に、香りを出すためのスパイスを加えたマサラ・チャイ。マサラとは”混ぜたもの”という意味で、主に目的に応じたスパイスのブレンドを指す。ここペピタでは、カルダモン、シナモン、クローブジンジャー、アッサムティーを”マサラ”として調合しており、飲み口はマイルドながらも、スパイスによって深みのある味になっている。これからの熱い季節にスパイス? と思ってしまうが、チャイは年中熱いインドの飲み物。強壮作用や殺菌作用のみならず、消化の促進もしてくれるので、熱い夏だからこそ、食後に一杯いかがだろうか。
日替わりで楽しもう、デザートも充実!
プリンを作る時の牛乳の代わりに、クリームを用いて作るのがクレームブリュレだ。表面は伝統のキャラメリゼ(砂糖をまぶして焦がすこと)で仕上げられているが、ペピタでは、豪華にも、その上にフルーツとバニラアイスが盛り付けられている。甘いアイスが、パリパリとして程よいキャラメルの層と絡み、甘さを控えたまろやかなカスタードが濃厚な後味を残す。途中に口直しとして上に乗ったフルーツを食べるといいかもしれない。食後、紅茶と一緒にゆっくりと食べたい一品だ。
フルーツの甘酸っぱいハーモニーを楽しみたい方はぜひこのパフェを
4種類あるパフェの中から、今回ヨーグルトパフェのSサイズを注文した。Sサイズということもあり、口直し程度のものを想像していたのだが、量もたっぷり。下は甘酢っぱいブルーベリーソース、真ん中はさわやかなヨーグルトがグラスの座をしめている。その上には頭にちょこんと可愛いチェリーがのせられ、果肉を含んだブルーベリーソースを身にまとったバニラアイスクリームが涼しげにそえられている。そのまわりにはこれでもかとオレンジ、バナナ、グレープフルーツ、キウィなどフルーツが彩りを飾っている。
日替わりのケーキ
このチーズケーキは三層に分かれている。一番下の香ばしく焼かれたさくさく生地と、一番上の甘さ控えめでしっとりとした口どけなめらかなクリームチーズ、そして挟まれたミックスベリーの甘酸っぱさが、全体を一つの作品に仕立てている。生クリームと合わせて口に入れることで、ひと味違うまろやかな口当たりになる。フルーツで気分を変えてみるのも良いだろう。
ランチ、デート、パーティー、使い方はあなた次第
今回紹介した様々なメニューを、お得に楽しむ方法がある。
まず利用したいのが、日替わりランチメニューだ。毎日変わる4種類のメインメニューの中から好きなものを選ぶ。パスタ、ピザ、サンドイッチなど選択肢が多いので、好みにうるさい人でも選びやすい。飲み物やデザートもついているので、とてもお得だ。
電話での予約時、または来店時に相談しておけば、各種コースを利用することもできる。例えば、デートなどの場合なら2人前3000円から前菜、パスタ、ピザ、デザート等があり、少人数グループでも数千円でコースが楽しめる。
混雑具合によるが、基本的には10名までなら予約なしで対応できるとのこと。レギュラーメニューとは別で、オードブル付きコースや、ワイン付きコースのメニューがあり、その都度、内容や値段など相談にのってくれるそうだ。なお、25名以上の場合は貸切になるので、事前に予約が必要だ。もちろん飲み放題のプランもあるので、飲み会の幹事はぜひ利用したい店だ。
レギュラーメニューにないものも要チェック。
場所は、湘南台駅東口を出てすぐだ