2月8日(土)、14日(金)と、2週続けて関東甲信地方の広い範囲が大雪にみまわれた。雪の中SFCを訪れる学生に話を聞いた。

真っ白なSFCを写真におさめる


 2月8日(土)、14日(金)と、2週続けて関東甲信地方の広い範囲が大雪にみまわれた。20年ぶりの大雪と言われた8日の雪が溶けきる前に、14日の夜から大雪となった。各地で交通が乱れ、その影響は週末まで続いた。
 そんな中、雪化粧をしたSFCの写真を撮影していた学生がいた。写真におさめられた真っ白な風景に興味を惹かれ、写真を撮影した菅原崇博さん(総2)に話を聞いた。

yuki1写真: 菅原崇博


–この日のSFCは、こんなに雪が積もっていたのですね。


 タイヤの轍を見ると、どれだけ降ったのかわかりやすいかなと思い撮りました。λ館と体育館の間、メビウスリングの下り坂のあたりです。

–見慣れたSFCでもキャンパス内のどこなのか分からないくらい真っ白ですね。この様子だと、登校も大変だったのでは?


 バス停「慶応大学」からタロー坂にかけてが、特に積もってました。私がキャンパスを訪れたときは、歩道は全く除雪されておらず、雪の上を歩くと20cmぐらい沈むような状況でした。学生は、みんな車道の轍を歩いていましたよ。

yuki2写真: 菅原崇博


 写真で見る真っ白なキャンパスは幻想的で美しいが、その風景を写真に収めるまでの道のりは、想像以上に険しかったようだ。

閑散としたキャンパス内


 17日(月)、筆者もSFCを訪れた。利用した辻34系統のバスは、雪の影響で迂回運行をしていたものの、「慶応本館前」まで乗客を運んでいた。通路が確保された正面階段を昇ると、α館やメディアセンターに出入りしている学生の姿が見られた。Ω館とメディアセンターの間、ITCとα館の間は複数の足跡があるものの、真っ白で地面が見えない。各教室棟への最短ルートである、福澤諭吉像を右手に見る大きな通路は、ある程度除雪がされていた。
 メディアセンターから出て、教室棟方面へ向かっていく学生を見かけたので、突撃インタビューを行った。足下を気にしつつ雪道を進む彼女に話を聞いた。

–どうして春休みのキャンパスにいらしたんですか?


 サークルの追いコンで使うムービーの撮影と編集のために学校に来ました。

–キャンパスの雪景色はどうですか?


 芝生の上の雪は溶けにくいので、このまま残ってくれたら遊べるんじゃないかと思うとわくわくします。時間があったら遊んでみたいです。

–雪の日の通学は大変ではないですか?


 バスがいつもより遅れて運行していたくらいで、電車も特に問題無くたどり着けました。でも交通機関が機能していなかったら大変だと思います。もし機能していなかったら、学校に来なかったと思います。

ムービー制作がんばってください。ありがとうございました。


yuki3写真: 菅原崇博


 諭吉像の前を通り、階段の隅を慎重に昇っていくと、なんとか教室棟にたどりつくことができた。鴨池を見渡すと、菅原さんが16日に撮影した写真と変わらず一面真っ白なまま。人影がみられる教室もいくつかあるものの、キャンパス内はいつもの休校日とはどこかちがった静けさに包まれていた。

雪のキャンパスは楽しみだけれど…


 雪が滅多に降らない湘南台で積雪があると、普段とは違うキャンパスの一面を見ることができる。自然に恵まれたSFCは、雪の日も私たちの目を楽しませてくれた。しかし、一方で交通が乱れたり道が悪くなったりと、雪の日の登校には危険が伴う。大雪が降った場合は、いつもとちがうSFCを楽しみにしながら気をつけて登校しよう。