Open Research Forum 2010(以下、ORF)まであと10日。迫るSFC最大の祭典にORF実行委員会も急ピッチで作業を進めている。今日はその中でも、公式サイト作成にあたった筧康明環境情報学部専任講師とケータイ未来コンテストの中澤仁環境情報学部専任講師にお話を伺った。

研究が見えるサイトに/筧

筧先生

ORFのサイトには2つの側面があります。コミュニケーションの場としてのウェブサイト、そして各研究を知るためのウェブサイトという面です。去年のサイトはコミュニケーションの場としてのウェブサイト、というイメージが強かったですが、今年のサイトは研究がちゃんと見えるものにしたかった。タンポポの綿毛1つ1つがSFCにある研究となっていて、その集合体としてのSFCを表現しました。ORFはやはり展示物が面白いはずなのに、ウェブサイトではそれが中々見えづらい。今年はウェブサイトからポスターや動画も見られます。事前の盛り上がり、そして終わった後の感想をウェブサイトを1つのハブとして感じてもらいたいと思います。

デジタルとフィジカルの融合/筧

「ふせん」を使ったサービスを考えています。「Post Visit Wall」というもので、当日の感想をふせんに書き込み、横幅4メートル程の壁に貼っていきます。するとそれがウェブサイトに反映されて、ネット上でふせんが見えるようになります。そしてネット上からもふせんにコメントを書き込んで、貼ることができます。そのネット上で書き込んだふせんは、プロジェクターでリアルな壁にも映し出されます。リアルの壁とネット上の壁を介して、リアルとネットを繋ぐ。会場に足を運んだ際はぜひ体験してみてください。

ケータイ未来コンテスト/中澤

中澤先生

1次審査を通過したアイディアがORF会場で展示されます。中には小学生のアイディアもあり、プログラムが動くものも見られます。協賛していただいたNTTさんやKDDIさんの役職の方々に審査していただき、大賞を決めます。賞品は話題のMacBookAirになりました。いくつか非常に未来的で興味深いアイディアもあるので、ぜひ見に来てください。
 また今年はデジタル展示空間というものも用意する予定です。会場に10台ほど用意したiPadを用いて、ブースの説明が見られる仕組みです。デジタルで見るとゆっくり自分のペースで見られると思う。そこにはコメントやレーティングを付けられるようにします。ただAppleへのApp登録申請が間に合わないと難しいかもね。

みんなの問題意識を理解して欲しい/中澤

ORFにはたくさんの研究会がブースを出している。そこにはたくさんの考え方や、問題意識があります。SFCの学生としては、それをざーっと見て、理解して欲しいと思います。何を考えてやっているのか、どのような手法でやっているのか。手法は近くても全然違う考えを持っている場合もあるし、逆もある。自分の問題意識をぶつけてみるのも面白いかもしれない。そういう見方をすると、自分の研究にも役立つだろうし、SFC生らしい考え方が身につくんじゃないかな。




 ORFにはその他にもたくさんのブースがある。筧先生曰く、「今年の筧研ブースは過去最高」とのこと。ORFまであと10日。開催が待ち遠しい。