しばらく前に裁判で負けたNapster、何でもファイル共有できるGnutella。音楽業界との正面衝突で何かと問題視されているこれらのソフトは、P2P  (Peer to Peer)という通信技術を使っている。P2Pは、サーバの仲介を必要とせずコンピュータ同士が直接通信する技術。新聞で有名になったNapsterだが同じP2P技術を利用したソフトでも、我々に夢を与えるものが多い。


 例えば、ガンの研究に役立つUnitedDevicesが作成しているDNA解析ソフトや、地球外 生命体を捜し求めるSETI@homeなどがある。これらは、我々が持っているPCのスクリーンセーバーの起動している時間などを使って貢献することができる。
 今まで何かと管理体制のもとに存在したインターネットだが、これからP2Pの普及によって完全に自由で平等なインターネットが実現するかもしれない。そうなったとき、我々がその技術の正当な利用方法を考えていくこともまた必要となるのではないだろうか。