「14学則特集」は、2014年度からSFCに導入された「14学則」とそれに伴う新カリキュラムについて、その特徴や問題点を多角的に検証する特集です。記事のラインナップには、学生に実地したアンケートや、各分野(言語、情報、データサイエンス)の教員へのインタビュー、そしてSFC CLIPの記者によるコラム記事などがあります。

この特集をきっかけに、学生や読者が14学則について考えを深め、より良いカリキュラムの運用がなされれば幸いです。ぜひ、ご一読ください。
 

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14学則の理念は達成されているのだろうか

14学則の特徴に、言語や情報、データサイエンス科目等の必修科目の変化や、4学期制の導入、そして各履修制度の変更があります。

SFCの次世代カリキュラム検討WG(Working Group、会議体)においてリーダーを務めた加藤文俊環境情報学部教授は、新カリキュラムの特設サイトの「メッセージ」において新カリキュラム制定の目的について、以下のように述べています。

 『今回のカリキュラム改訂では、入学初期から、さまざまな可能性を発見・再発見し、ともに学ぶ仲間をつくり、優れた調査研究を行うために必要な力を身につけられるような仕組みづくりを目指しました。あたらしいカリキュラムは、一人ひとりの学生が、自分にふさわしいと思える「研究会」に出会えるよう支援するものです。』  新カリキュラム特設サイト―メッセージ(http://www.sfc.keio.ac.jp/pmei/curriculum/message.html)より。


 1年や数年で学則を評価するということは、なかなか難しいことです。カリキュラムの本当の評価は、そのカリキュラムで勉強した学生が社会に出て、10年後20年後が経ち、いよいよ社会の最前線で活躍するようになってからでないとわからないものだと思います。

しかし、SFCの学生である以上、私たちは大学の定めた「カリキュラム」のなかで学生生活を送らなければいけません。そこで、SFC CLIP編集部は「学生目線」のメディアとして、学生の意見や疑問を取り上げて、現段階で見えている問題点を検証し、まとめながら、教員や学事の方にそれらの意見をぶつけるという形で「14学則特集」を企画しました。