2009年度4月入社の採用活動が始まり、SFCではすでに内定を手にした学生が出ている。「超売り手市場」とも呼ばれているが、実態はどうなのだろうか。SFC CLIP編集部では3年生10名に緊急アンケートを行った。


 エントリーシート(ES)の提出状況は0-20社とばらつきが見られたが、面接審査まで進んでいる学生はまだ少ないようだ。志望業界はマスコミが多く、採用時期の早いテレビ局に応募している学生が多かった。内定が出る段階ではないこともあり、「売り手市場」の実感は薄い。調査に応じた学生たちは、本格化するのは3月からと口を揃えた。
D君(環境情報)
提出したESは6個。書類選考で落とされたのは一つ。次が最終面接の企業もある。マスコミ業界を志望しており、制作や広告に関心がある。自己分析をしてやりたいことを見つけた気になっている人は多いが、本当はやりたいことなんてないと認めるべきだ。
Fさん(総合政策)
提出したESは15個。まだ書類選考や面接が始まった段階。メーカーやコンサルで受けているが、練習目的も多い。不安になることもあるが、楽しい。
Gさん(総合政策)
提出したESは5個。面接に進んでいるところがいくつかある。金融業界を志望しているが、本格的になるのは4月から。秋学期から入った研究会で志望業界が固まった。企業の説明会は初めて知ることも多く、就職活動は楽しい。
I君(環境情報)
ESはまだどこにも出していない。説明会に参加している段階で、技術系を志望している。「売り手市場」を感じることは多い。リクルーターからの接触も。
Kさん(総合政策)
提出したESは20個。書類選考を進んでいる段階で、面接など本格的になるのは3月から。マスコミ業界を志望しているが、メーカーも増やしている。全部落ちそうで不安になることもある。地元での就職も視野に入れている。
O君(環境情報)
提出したESは10個。書類選考など進んでいる企業もあるが、最終的な結果はまだ出ていない。人材関係やコンサルを志望している。「売り手市場」を感じることもあるが、大量に内定を出す企業には逆に不安感がある。
Sさん(総合政策)
提出したESは4個。近々OB訪問の予定がある。人材、出版、新聞などを志望しており、本格的になるのは3月から。本当に実力のある人は就職活動をしなくても内定が出ているように思う。
Tさん(環境情報)
提出したESは12個。書類選考など結果待ちが多い。本格的になるのは3月から。マスコミ業界を志望しているが、テレビ局を受けている内に志望が変わりつつある。最近は食品業界でお菓子の企画開発に関心も。就職活動は面倒という印象。合同説明会には行っていない。
Y君(総合政策)
提出したESは6個。書類選考で落とされることも多い。新聞社を志望しているが、現在は練習も兼ねてテレビ局を受けている。面接では、喋ることがあっても対策をしていなければ喋れない。まだ「売り手市場」を感じることはない。
Yさん(総合政策)
提出したESは4個。今日も面接を受けてきた。マスコミ業界を志望しているが、最近は視野を広げている。就職活動は始めてからやる気が出てきた。マスコミ業界を受ける限りでは「売り手市場」という実感はない。
W君(総合政策)
提出したESは1個。今日、初めて説明会に参加した。採用してくれるところに入りたい。プレエントリーした地元の企業から連絡が入ってくる。
調査日:2008年2月22日(金)