ORF2日目の24日(火)に、「自治体と大学の協創による地域力向上」をテーマとしたセッションが行われた。玉村雅敏研究会が主体となったこのセッションでは、「地域力」の向上において、学生の視点やエネルギーが非常に有効であるといった議論がなされた。


■パネリスト
・椎川忍氏 (総務省 地域力創造審議官)
・太田博道氏 (長崎県公立大学法人 理事長)
・岩重聡美氏 (長崎県立大学 経済学部流通経営学科教授)
・宮崎誠氏 (長崎地域政策課参事)
・飯盛義徳総合政策学部准教授
・玉村雅敏総合政策学部准教授
 まずパネリストから、地域力の向上において若者の人材育成が重要であるという話や、小中高生が地域の問題発見・解決に取り組むプロジェクト等、現在行われている取り組みなどが紹介された。
 その後、玉村雅敏研究会の学生が各地域に合った地域力向上プロジェクトを紹介。パネリスト達も興味を示していた。玉村雅敏研究会の学生達は長崎県立大学の学生達と協力して調査を進めており、長崎の「外」の視点と「内」の視点をうまく取り入れているという。
 平成12年から続くこのようなプロジェクトのおかげで「地域の肩こりがほぐれてきた」と嬉しそうに語ったのは、地元の自治会の方。学生たちの影響で地域住民の意欲が増し、地域力向上の主役が徐々に官から民へと移ってきているようだ。裏方になりつつある「官」の役割を担う宮崎氏は「できるだけ現場に入って、学生さん等と一緒に成果をあげていきたい。」と語り、他のパネリストも、今後の活動に期待と意欲を見せていた。