15日(日)、第81回早慶レガッタが隅田川で行われた。義塾端艇部は第二エイト、対校エイトで早稲田に勝利を収めた。3連敗のプレッシャーをはねのけ、早稲田に10秒以上の差をつけての快勝だった。


 当日は少し寒いものの天気は晴れ。隅田川の両岸には桜並木、見上げればスカイツリーと、絶景の中で開催された。また、今年は東北の被災地から高校生クルーを招待したレースも実施された。橋の上から応援の言葉をかける人々が多く見られ、選手たちも船上でそれに応ずるなど、和やかな空気でレースは進んだ。
 午後に入り、いよいよ早慶の熱戦も佳境に入っていく。学部対校舵手付フォアでは早稲田理工学部が義塾医学部を僅差で下す。記録は早稲田大学理工学部が4分24秒92、義塾医学部が4分26秒40。わずか2秒差のデッドヒートだった。対校女子舵手付クォドルプルでも義塾は早稲田に破れ、準優勝。記録は早稲田が14分24秒48、慶應義塾が14分32秒46だった。

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注目の一戦となった第二エイト。義塾が早稲田に大きくリードをとるレースとなった。早稲田も懸命に食らいついたが、義塾は逃げ切り勝利を収める。記録は慶應義塾11分44秒09、早稲田12分03秒74。義塾側の観客を大きく盛り上げた。

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そして最後の種目であり、一番の目玉である対校エイト。ゴール地点付近は、義塾・早稲田両校の旗を振る観客であふれかえった。注目のレースは、義塾が早稲田を一定距離引き離し続け、大きく差を付けゴール。3年ぶりの勝利となった。慶應義塾11分28秒17、早稲田11分42秒10。ゴール後、義塾端艇部の選手たちは互いに健闘を讃えあった。中には涙を拭う選手も見られ、観客に感動を与えた。

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大会には両校の生徒だけではなく、OBやOGの方々も多く観戦に来ており、大きな盛り上がりを見せた。義塾應援指導部による応援も、その盛り上がりに大きく貢献した。レースが終了したあとも、旗を振りつづける人で川岸は盛況だった。

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隅田川で行われた今年の早慶レガッタ。川の両岸は絶好の花見スポットであり、花見をしながら観戦、応援できるのも魅力の一つだ。今年は見事、義塾端艇部が勝利を収め、多くの人々に感動を与えてくれた。来年も義塾端艇部の活躍に期待をしよう。