5日(水)、SFCラボラトリー委員会(以下SLC)によるSFC研究会合同説明会が開催された。今回が2回目の開催となる。前回と同様に多くの学生が訪れ、会場は賑わいを見せた。

「研究会はSFCのカリキュラムの中心」


 説明会の開会式はθ館で行われた。最初に、SLC代表の奥田真嘉さん(環4)による挨拶の後、國領二郎総合政策学部長と内藤泰宏環境情報学部准教授が壇上に上がり、研究会がSFCのカリキュラムにおいてどのような役割を果たしているかについて説明した。

奥田さんSLC代表の奥田真嘉さん(総4)による挨拶


 SFCの未来創造カリキュラムの制定に直接携わっている内藤環境情報学部准教授は、「研究会はSFCのカリキュラムの中心」と語る。SFCは全員が卒業プロジェクトを制作し、研究成果を残した上で卒業していくというシステムをとっているため、研究会との関わりは重要だろう。また、「100人が評価して星いくつ、という研究会など存在しない。自分にとって星5つの研究会を見つけてほしい」ともいう。
 SFCでは研究会を途中でやめて、また別の研究会に入るということも許されている。「1人でもいいし、迷ってもいいから、自分にぴったりの研究会を見つけてください」と締めくくった。

【研究会紹介】2國領二郎総合政策学部長と内藤泰宏環境情報学部准教授


 加えて、「例えば僕の研究会は、短期の所属も大歓迎。経営を専攻していない人でも気軽に参加して、経営学のエッセンスを身につけてほしい。でも、そうじゃない研究会もある。研究会は一つ一つ性格が違うから、よく知って入ってほしい」と國領総合政策学部長。「内藤先生のところのように、4年間どっぷり浸かって研究に打ち込むスタイルの研究会もあるから、この機会に、研究会の先輩とよく話して、性格をつかんでほしい」と語った。

國領・内藤先生


 会場では、座席を埋め尽くす1年生・2年生のほか、高校生の姿も多く見受けられ、研究会に対する関心の高さがうかがえた。

立ち見する参加者も


 開会式後は「IT」「デザイン」「バイオ」「心理」「建築」「会計」「経済」「国際」「哲学」などといった、各研究会の学問領域別に、κ館・ε館・ι館の計9教室に分かれてブース説明会が行われた。教室移動後は、最初に各研究会が1分間ずつ研究会の説明を行った後、30分1ラウンドのブース説明が2回行われ、参加者は自分の興味関心に応じて、研究会の領域やブースの教室を行き来することができた。

κその2研究会紹介の説明がまず行われた



κその4身振り手振りを交えながらの解説



【研究会紹介】3研究成果を展示する研究会も



 ブース説明会では、座席が足りず立ち見する参加者もいた。

SLCの今後の展望


 プログラム終了後、SLC代表の奥田真嘉さん(総4)に、今回の説明会に関してのお話を伺った。

【研究会】奥田さん奥田真嘉さん(環4)


— 前回と比べて変わったことはありましたか?


 まず、前回は参加者が殺到していっぱいいっぱいになってしまった教室があったので、今回は、教室あたりのブースの数を少なくしました。
 さらに、國領先生だけでなく、内藤先生にも壇上に上がってもらい、お二人にカリキュラムについてご説明頂きました。また、前回は3ラウンドで行いましたが、今回は2ラウンドに減らしたところも変更点です。

— 今後の展望はどうですか?


 今までこのような説明会が何度も企画・開催されてきましたが、いずれも単発に終わってしまっていたので、このイベントは継続していきたいと思っています。

— 次回以降の予定は?


 来年以降にどのような形態になるかはわかりませんが、新入生も多く、興味のある研究会を探している春に開催できれば思っています。ただ、1年生も入学してから数か月たち、SFCがどんなキャンパスかを理解してきた秋にも開催することで、じっくり相談できるというメリットもあります。

【研究会紹介】6


 
 前回に引き続き、大盛況に終わった研究会合同説明会。半年前と変わらず、多くのSFC生が研究会の情報を欲しているということも明らかになった。SLCのこれからの活動に期待したい。