生協食堂では、4月8日(月)-12日(金)の5日間、「さんまを綺麗に食べたら惣菜クーポンをプレゼント」というキャンペーンが行われていた。今日までの企画ということで、SFC CLIP編集部からも3人がさんまの完食に挑戦した。

SFC CLIP編集部さんまバトル、挑戦者発表!


 まず、今回の企画に挑戦するSFC CLIP編集部員を紹介しよう。

 エントリーナンバー1、中村幸嗣(総1)。この春入学した1年生だ。自信満々、やる気に満ち溢れているが、彼の実力やいかに。
 エントリーナンバー2、木原香菜恵(総1)。食べるのが遅いとのことで、だいぶ心配そうな様子。女子ならではの繊細な箸使いが楽しみだ。
 エントリーナンバー3、山本海斗(総2)。なんと、これまでの人生で魚をまるまる一尾、箸を使って食べたことがないのだという。内に秘めたポテンシャルが発揮されるのか、期待がかかる。

三匹の秋刀魚



 本キャンペーンとは関係がないが、今回はタイマーを使って時間も計ることにした。速さと丁寧さ、そして箸使いの技術が試される。「よーい、スタート!」

お育ちが試される! 緊張の試合、いよいよ開始!


 エントリーナンバー1の中村は、慣れた箸使いで、さんまの模様に沿って切れ目を入れていく。
 一方、エントリーナンバー3の山本は、グサリと腹に箸を刺し、身をほぐそうとする。「魚の中ってどうなってるんだろう……」つぶやきながら不器用に箸を動かす。

秋刀魚


 エントリーナンバー2の木原は、時間がかかりつつも丁寧に背中の身を取っていく。この時点で、経過時間は1分30秒。

 さて、エントリーナンバー1中村は、太い背骨をよけながら、小骨ごと身をぱくぱくと食べていく。順調そうだ。エントリーナンバー2木原も、身を開き終わって背骨の撤去に取りかかる。エントリーナンバー3山本は、内蔵らしきものが、身と混じったものを、顔を歪めて口に運んでいる。「苦い……」経過時間は、2分30秒。

 「終わりました!」声が上がった。エントリーナンバー1中村だ。小骨などを取った跡はなく、背骨と頭、尾びれだけが綺麗に残っている。「おおー!」思わず、驚きの声が出てしまった。時間はなんと3分30秒。ものすごい速さだ。

中村


 その時、エントリーナンバー3の山本は、身を食べながら小さい骨を1本ずつ取り除くという地道な作業を行っていた。「骨が引っかかるんで…」

 エントリーナンバー2木原は、ゆっくりと箸を動かしながらも背中の身をほぼ全て食べ終わっていた。あとは下の部分の身と内臓だけ!

 「はい、終わりました!」エントリーナンバー2木原が箸を置いたのは、スタートから9分30秒後だった。頭と背骨、尾びれと……あれ? 黒っぽい内臓が、皿の隅に。
 「内臓は食べられないんです…」なるほど。しかし、見た目はとても綺麗で、さすが女子というところ。時間も、さほどかかっておらず、十分合格圏内だ。

木原


 あとは、エントリーナンバー3山本だが……。
 「もうギブアップです」内臓と身が混ざり合い、見るも無惨な焼きさんまだ。お世辞にも「きれい」とは言い難い。残念ながら、写真で紹介するのは厳しそうだ。
 「どこを食べても苦くて、もう食べられません。お腹がいっぱい」かかった時間は、10分30秒。


ジャッジはレジの店員さん! 結果は…?


 では、生協のレジまで、3枚の皿を持って行ってみよう。

–いかがでしょうか?


 「うーん、この2枚はとても綺麗だけれど、これ(エントリーナンバー3山本の皿)はねえ…」悩む店員さん。

–(山本) どうか、おまけ合格お願いします!


 「…残念、不合格ね。今回は、クーポン2枚です!」

秋刀魚結果判定


 あまりに食べ方がひどいと、店員さんの判断によりクーポンが貰えないこともある。公平なジャッジだ。肩を落とす山本。

–この1週間、さんまを食べた皆さんはどれくらい上手でしたか?


 「上手な方、結構多いんですよ。中には、頭と尾びれがつながった背骨だけ指でつまんでレジに来られた方もいて、びっくりしました。さすがに、お皿に載せて来て欲しいと頼みましたが…(笑)」

 主に、さんまの食べ方に自信のある人が挑戦しているようだ。今後似たような企画があれば、友達同士で競い合ってみるのも楽しいだろう。

 今回は、「生協組合員企画第1弾」とのこと。次回、どんなキャンペーンが企画されるのか楽しみだ。