10日(土)、SFC25周年を記念し、Ω11教室で7期生(00年卒)対象のホームカミングデー(HCD)イベントが3年ぶりに行われた。村井純学部長や竹中平蔵教授などの大物教員らによるディスカッションのほか、7期生や若手教員、学生ら約100名が卒業15年目に15年後の日本を考えるグループワークに挑戦した。

秋祭1日目の10日は、25周年記念イベントが目白押し。そんななか、夕暮れのΩ館には、あらゆる業界で活躍をみせる7期生が15年ぶりに母校SFCに集まった。子ども連れの姿もあり、再会を喜ぶ温かい声も多く聞こえた。

始まりの言葉は「おかえりなさい」

牛山准教授自身もSFCの7期生だ 牛山准教授自身もSFCの7期生だ

「おかえりなさい」今回のHCDの企画者の一人であり、SFC7期生でもある牛山潤一環境情報学部准教授の一言から始まったHCD。まずは、河添健総合政策学部長、村井純環境情報学部長、竹中平蔵総合政策学部教授、冨田勝環境情報学部教授という大物教授陣が登壇し、大学ランキングや人工知能、移民法、高齢社会、地球環境などあらゆる観点から2030年を予想する議論がなされた。

15年ぶりのグルワ! 教授陣からは手加減なしのコメント

続くグループワークでは、7期生に近い年代の若手教員5名(中澤仁准教授、和田龍磨准教授、大木聖子准教授、オオニシタクヤ准教授、佐野ひとみ講師)が登場。それぞれの専門分野ごとに5つのグループに分かれ、「2030年の○○」といったテーマで15年ぶりのグルワが行われた。

最初は和やかに自己紹介などが行われていたものの、次第に議論が白熱していき、15分間という短い時間にもかかわらず、熱のこもった深い意見が飛び交っていた。その後、各グループ代表者が壇上にあがり、グループで議論した内容を発表した。

教授陣からのフィードバックは、当時と変わらず手加減なし。手厳しい鋭いコメントが続くなか、竹中教授から「もう少し頑張ればSFCに受かるよ」というユーモアあふれるコメントが出るなど盛り上がりをみせる場面も多くあった。

久しぶりのHCDの感触は良好 今後も継続か?

HCDイベントを終え、河添学部長は「今回は7期生だったが、ほかの世代もやればよいと思えるくらい楽しいイベントだった」と振り返る。村井学部長は「各世代ごとのイベントは増えているが、ほとんどがホテルや飲み屋での開催。HCDのようなイベントはキャンパスを思い出せていいかも」とSFCでやることの意義に言及した。参加者からの感想も同じように良好であり、やはりキャンパスで卒業生が集まり、グループワークをするということは新鮮だったようだ。

牛山准教授にも話を聞くと、「大学教員は研究プレゼンや授業など、ある意味人前で話すのが仕事だけど、みんなのプレゼンもものすごくプロフェッショナルだった。違う職種でも、みんな似たような訓練をしてきたんだなとわかって嬉しくなった。負けてられないね」とイベントの成功に笑顔をみせた。

教員や卒業生に混ざって参加した現役の学生にとっても、SFCの枠を越えて社会を見渡す貴重な経験となり、自分の将来をイメージする良い機会となったはずだ。

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