災害時に命を守るポーズを考案 SFC防災社会デザイン研究会がぼうさい甲子園で優秀賞を受賞
先月10日、SFC防災社会デザイン研究会が平成27年度ぼうさい甲子園の表彰式・発表会に出場した。SFC防災社会デザイン研究会は大学生の部に出場し、優秀賞を受賞した。
防災教育を推進! ぼうさい甲子園
「ぼうさい甲子園」は、阪神・淡路大震災を教訓に防災教育を推進し、児童・生徒・学生が学校や地域において主体的に取り組む防災教育に関する先進的な活動を顕彰することを目的としている。平成17年度から兵庫県、毎日新聞社、兵庫震災記念21世紀研究機構が主催で行われている。今年は全国から117団体、大学生の部では16団体の応募があった。
SFCからは大木聖子環境情報学部准教授が担当するSFC防災社会デザイン研究会が出場した。SFC防災社会デザイン研究会は、主に地震の揺れ・津波・火災などによる災害を軽減するための方法を、防災教育や災害科学コミュニケーション等のソフト面から探究している。
様々な状況下で命を守るポーズを考案
SFC防災社会デザイン研究会の発表テーマは「命を守る3つのポーズ -『楽しい防災』で自分の命は自分で守れる人になる-」。机などがない環境で多くの時間をすごす幼稚園児が、地震が起きた時に自分の命を守れる「だんごむしのポーズ」、机やテーブルがある場合の「さるのポーズ」、火事の場合の「あらいぐまのポーズ」の3種類だ。このうち、「だんごむしのポーズ」を覚えるために考案された「じしんだんごむし体操」は、多くの幼稚園や保育園、小学校で採用されている。
「RE DESIGN "BOSAI"」というコンセプトのもと、「どんな地震からもすべての人の命を守りぬく」という想いを胸に、これからも研究と実践の両方に努めていくという。SFC防災社会デザイン研究会に、今後も目が離せない。