きょう22日(金)、伊達仁人研究会「カフェプロジェクト」がSBCセンターで無料コーヒー配布を行った。カフェプロジェクトは伊達研究会とバイロンベイコーヒーが協働し、SFCにカフェを誘致するプロジェクトだ。21日(木)にはSBC滞在棟で研究会交流ナイトを開催。今回のイベントは実際にカフェを誘致する前段階として開催された。

SFC CLIP編集部が無料コーヒーを求めてSBCセンターを訪れると、コーヒーの良い薫りが立ち込める。そこには、コーヒーを飲みながらくつろぎ語り合う人々の姿があった。

終始賑わった無料コーヒー配布会!

SBCセンターに本格コーヒーメーカーが出現! SBCセンターに本格コーヒーメーカーが出現!

選べるのはそれぞれホットとアイスのコーヒーとカフェラテの4種。記者はホットのカフェラテを注文した。当日は寒かったので、ホットドリンクが人気のようだった。

今回カフェラテを淹れてくれたのは田中直生さん(環4)。コーヒーの淹れ方について聞いたところ、「コーヒーを淹れるのは想像以上に難しいです! 湿度によって豆の挽き方も変えないと、すごく苦くなってしまうので気をつけています」と話してくれた。昨晩、今朝とイベントが続いたため前日は研究会メンバーの多くが残留をしたようだ。

慣れた手つきでカフェラテを淹れてくれた田中さん 慣れた手つきでカフェラテを淹れてくれた田中さん

天気が悪いにもかかわらず入れ替わり立ち替わり人が出入りし、終始賑やかな雰囲気であった。

無料コーヒー配布会は大盛況に終わった 無料コーヒー配布会は大盛況に終わった

カフェを誘致することで「場」をつくりたい

今回のイベントについて、カフェプロジェクトメンバーの田中絹子さん(総2)に話を聞いた。

—— おいしいカフェラテをありがとうございました! 今回のイベントはどのような目的で行ったのですか?

カフェを誘致する前に一度イベントを行うことでカフェのニーズを探りつつ、実際に利用する学生の人たちに「学内にカフェがあったらこんな感じなんだ」というのを実感してもらいたいと考えました。このイベントを通じて、カフェプロジェクトのファンや応援してくれる人が増えたらいいなと思っています。

—— カフェプロジェクトはどのように発足したのでしょうか。

「自分のコミュニティ以外の人と新しい交流を深められる場がつくりたい」という想いからこのプロジェクトは始まりました。そういう場があればSFCはもっと学問的にも豊かになると思います。営利目的で営業するのではなく、カフェで得られた利益は学生たちに還元できる仕組みにしたいです。

—— 学生に還元というのは、具体的にどういうことでしょうか。

学生への金銭的支援ができたらと思っています。SFCには色々な奨学金や助成金の制度はあるけれど、ハードルが高いものが多いです。きっちりとした企画書を書かなきゃいけなくて、もらうのに障壁が多い。でも「新しい機材を買うのに数千円欲しい」とか、そういう少額支援のニーズってあると思うんですよね。このカフェの売上をマイクロ奨学金として提供して、みんながもっと気軽に応募できる支援を実現したいです。

—— プロジェクトを進める上で大変なことは何ですか?

SFCにカフェを誘致するにあたって神奈川県、大学から許可を取らなくてはならずいろんな規定をクリアするのが大変です。でも学ぶことも多くて、毎回壁にぶつかるたびにメンバー全員で試行錯誤しています!

プロジェクトについて語ってくれた田中さん プロジェクトについて語ってくれた田中さん

—— 昨晩の研究会交流ナイトはどうでしたか?

研究会に入っている人と入ってない人が約半分ずつ集まり、皆でコーヒーを飲みながら語り合いました。最初に軽いアイスブレイクをした後に、研究会に入ってる人にサイコロでお題を決めて喋りました。「私の研究会って実は…」とか、「私の研究会の先生ってこんな人…」とか。研究会に入っていない人たちには、質問を出してもらいました。

他の研究会の人と交流する機会って今はなかなかないですよね。カフェができたら、自然とそういう場所が出来るんじゃないかな、交流が生まれるんじゃないかなと思っています。カジュアルに「今うちの研究会はこういうことやってて…」っていう話ができるようになったら意見やノウハウを共有することもできて、もっといい研究につながるんじゃないかなと思っています。今回のイベントでは、そういう事の模擬体験ができたらいいなと考えていました。

参加者からは「コーヒーがおいしかった」という声が多く嬉しかったです。場所を作るっていう大義名分はあっても、やっぱりコーヒー自体が美味しくなかったら元も子もないと思ってるので。

—— 今後の予定を教えてください。

7月18日(月)から、10月31日(月)までの期間限定で、稲村ヶ崎にも店舗を出しています。実際に外のお客様と接するなかでカフェとして一流になってから誘致しようという想いからです。今の予定では、来期の11月頃にSBCセンターの前あたりでオープンできたらいいなと考えています。

—— 最後に、記事を読んでいる人に一言お願いします!

カフェプロジェクトは一緒に活動してくれる人を募集しています。SFCでカフェを作ることに興味がある人は、ぜひ伊達研究室に連絡をください。

カフェラテはまろやかな味わいでおいしかった カフェラテはまろやかな味わいでおいしかった

オープン間近のバイロンベイコーヒーSFC店。SFC CLIP編集部は今後もカフェプロジェクトを追っていく予定だ。今後の展開に注目しよう。

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