31日(火)、義塾野球部の六大学野球秋季リーグ戦優勝をうけて、優勝準備委員会主催のもと優勝パレードと優勝祝賀会が行われた。優勝パレード、優勝祝賀会ともに1,000人以上の塾生、塾員が参加し、7季ぶり35回目の優勝を讃えた。

大勢の人々が義塾野球部の優勝を祝った 大勢の人々が義塾野球部の優勝を祝った

参加者は1,000人以上 東京の中心で義塾優勝を讃える

優勝の横断幕を先頭に多くの人がパレードに参加した 優勝の横断幕を先頭に多くの人がパレードに参加した

優勝パレードは神宮球場に隣接する聖徳記念絵画館から出発し、三田キャンパスがある三田の山を目指して、青山の銀杏並木を通り、六本木交差点、麻布十番など都心の繁華街を若き血などの応援歌とともに行進した。伝統ある1931年式A型フォードを先頭に、選手たちはオープンカーから声援に応えていた。

A型フォードに乗り、天皇杯を掲げる大久保監督と長谷山塾長 A型フォードに乗り、天皇杯を掲げる大久保監督と長谷山塾長

三田の山に集い、社中の心を一つにした優勝祝賀会

放送研究会の司会で始まった優勝祝賀会は、冒頭に應援指導部幹部の木島氏が「應援指導部にも関わらずパレードの警備員に止められてしまったため、優勝パレードからはぐれて道に迷ってしまった」というエピソードを話し、会場は大いに盛り上がった。この後「若き血」や「シリウス」などの応援歌を演奏し、三田の山に社中の声が響き渡った。演奏終了後、放送研究会が製作した今季の義塾の活躍をまとめた映像が流れ、優勝までの軌跡を振り返った。

長谷山塾長は、「学生時代に3連覇を見たが、それよりも嬉しい。耐えに耐え、待ちに待って、悔しい春の思いをつなげてくれた。初日は雨、日曜日は台風、月曜日は強風と低温。どの試合もハラハラでした」と不安定な状況の中で優勝を収めたことを讃えた。また、「パレードが予定されているのに立教、法政の消化試合がある。9回まで0対0という。そのまま引き分けになったらパレードも祝賀会もできない。耐えに耐えて勝ち取った優勝です。義塾全体の勝利であり、みんなの喜びです」と振り返り、社中全員が待ちに望んだ優勝であることを強調した。

「学生時代に見た3連覇よりも嬉しい」と語る長谷山塾長 「学生時代に見た3連覇よりも嬉しい」と語る長谷山塾長

司会から「今夜は歓喜の雄たけびをあげましょう。優勝誠におめでとうございます。幸せだなぁ」という加山雄三氏からの祝電が読み上げられると歓声があがり、長島昭久議員、河野太郎議員などからも祝電が届いたと伝えられた。

鏡割り 鏡割り

この後、千田学生総合センター長から「慶應、優勝、おめでとう、乾杯!」の掛け声に合わせて乾杯が行われ、選手や来賓は勝利の美酒を味わった。

岡部長と天皇杯を持つ照屋塁主将(環4) 岡部長と天皇杯を持つ照屋塁主将(環4)

岡部長は、「再び、三田の丘に天皇杯を持ってくることができました」と東京六大学野球リーグ戦で優勝した大学に与えられる天皇杯を披露した。「各スポーツ、天皇杯というものは1つしかございません。高校野球で勝っても、日本シリーズで勝っても、天皇杯は手に入らない。今ここにある天皇杯が野球の唯一の天皇杯です!」と東京六大学野球で優勝することの重要性を説明した。

大久保監督の言葉に耳を傾ける多くの観客 大久保監督の言葉に耳を傾ける多くの観客

大久保監督は、「お集まりいただいたみなさん、日頃から神宮球場で応援をしてくれている應援指導部のみなさんをはじめ、いつ優勝するか分からないこの日のために優勝準備委員会の方々が動いてくれて、優勝が実現できたことを感謝いたします」と感謝を述べた上で、「学生生活は学びの時間である。野球を通じて色々なことを学んだ。共に闘ったチームメイトや友人を大切にしてほしい」と語った。

照屋主将は、「秋のリーグ戦は序盤から苦しい展開になりましたが、常に野球部と一緒に戦ってくれた應援指導部、義塾野球部を日ごろから支えて下さるみなさまのおかげで優勝することができたと思う。この新チームが始まったとき、最下位もあるのではないかと言われていたスタートだった。部員全員が危機感を持って取り組んだおかげで早稲田に勝ち、優勝することができた」と、順風満帆とは言えないスタートから、最終的に優勝を果たせた喜びを話した。そして、「日本一になるというチームの目標があります。また、部員全員で必死に頑張り、必ず日本一になって皆様に報告ができるようにします。今後ともよろしくお願いします」と今後の抱負とともに応援を呼びかけた。

「丘の上」斉唱 「丘の上」斉唱

祝賀会の最後には、早慶戦に勝利した場合にのみ歌われる「丘の上」が歌われた。丘の上を歌った後は慶應讃歌を歌うのが慣例となっているが、今回は祝賀会の時間が押していたためか、丘の上に続けて「若き血」を肩を組んで斉唱し、「勝ったぞ、勝ったぞ、慶應」と優勝の余韻に浸った。

この日は、多くの塾生、塾員が集い、2014年春季リーグ以来の優勝を祝った。この野球部優勝を通して、義塾全体の結束を改めて確認することができたのではないだろうか。優勝の余韻も束の間、野球部の戦いは続く。まずは大学野球各リーグの王者が集い、日本一を決める全日本大学野球選手権大会での活躍に期待したい。

【2017年11月5日(日)12:30 編集部追記】
パレードを行進した車について「T型フォード」と記載しておりましたが、正しくは「A型フォード」でした。お詫びして訂正いたします。

【2017年11月6日(月)14:00 編集部追記】
千田学生総合センター長と岡野球部長につきまして、誤ったお名前を掲載しておりました。お詫びして訂正いたします。

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