SFCは2007年度より新カリキュラムを導入する。履修の指針として設けられていたクラスター制を廃止し、10個の「系列」を導入することや、卒業プロジェクトの必修化が軸となる。現在、最終的な調整が行われており、正式な発表は秋降になる。


 2007年度版のガイドブックで、新カリキュラムの概要が明らかになった。
 
 SFCの研究プロジェクトは16個の「クラスター」に分類され、対応する講義科目として、クラスター・専門・汎用科目という枠組みが用いられてきた。しかしクラスター制度は、主に受験生や新入生から分かりづらいとの指摘があった。
 
 2007年度から、研究領域は10系列35分野に分類され、創造系・先端系・シフト系科目と呼ばれるものが設置される。また卒業プロジェクトの必修化と研究メンター制度の導入と共に、今まで以上に研究会の役割が大きくなると見られる。
 
 シフト系科目では、SFC総合講座などの導入科目。創造系科目では、言語コミュニケーションやナレッジスキルなどの研究を支援するような科目。先端系科目は、研究会の前提・関連となる科目が学習段階別に開講され、「研究会のための授業科目」という位置づけが明確になる。
 
 ただ、ガイドブックに記載されている新カリキュラムについては依然流動的であり、今後変更が行われる可能性がある。SFC CLIPでは、カリキュラム改訂に関わった教授や、事務室に取材を行ったが、「新カリキュラムの詳細が確定していないため、現時点で話すことはできない」との回答を得た。今後も新カリキュラムに関する情報が入り次第、お伝えする。