5日(土)、七夕祭イベント「新田恵海トークショー&ミニライブ! @七夕祭~織姫と彦星とえみつんと~」に、声優で歌手の新田恵海さんが登場した。外部の来場者もたくさん訪れており、イベントは大いに盛り上がった。今回は、声優に詳しくないSFC CLIP編集部の記者が、実際にイベントに参加してきた。


 イベント当日は、生憎の雨天となったが、当日券の販売には長蛇の列ができるほどの大盛況ぶり。記者は販売開始30分前にスタンバイをしていたが、すでに会場には当日券を求めてたくさんの来場者がかけつけていた。

 雨に打たれ、やっとの想いで当日券を入手した記者。会場であったθ館は外部からの来場者が多数を占めていたのが印象的だった。

 開始予定時刻より5分ほど遅れてイベントはスタート。舞台袖から新田さんが登場すると、会場から盛大な拍手が送られた。なお、トークショーはコーナーに沿って、司会と新田さんとの対話形式で行われた。

新田さんのトークで、笑いの耐えないトークショー

 まず始めに経歴紹介。司会が新田さんの経歴を紹介した。2009年に株式会社S 新人アーティストオーディションでグランプリを受賞したことについて、新田さんは「大学卒業後の進路について考えていたら、締切直前のこのオーディションをネットでたまたま見つけたので、急いで応募しました(笑)」と、これまでの秘話をおもしろく語った。
 次は、新田さんに叶えて欲しいことを事前にアンケート行い、それについて新田さんがコメントする「えみつんの七夕 叶えみんなの願い」というコーナー。「通学時に、自分専用の席が欲しい」というユニークな願いに「じゃあ自転車に乗ればいいんじゃないですかね」と回答し、会場を湧かせる。
 続いて、くじで「何処で」「誰が」「何を」を選んで、それに沿って演技をする「えみつんの演技のお時間」というコーナー。「体育倉庫で姉がライバルと戦う」「プールサイドで生徒会長が川柳を読む」という無茶なシチュエーションでも、演技をしながらおもしろおかしくこなす新田さん。突然の振りなどに弱い記者は、即興でも会場を笑いにつつんでしまう新田さんに、もはや尊敬の念すら抱いてしまった。
 恐竜が好きで、恐竜検定3級を取得してしまったという新田さんに、恐竜に関するクイズも用意された。もし間違えたら、恐竜のモノマネをしなくてはならないというコーナー。ちなみに記者はクイズの答えが全く分からなかったので、恐竜のものまねをする新田さんに期待していた。「ケガをしたティラノサウルスの子供のモノマネ」をしたとき、記者はお笑い芸人に通じる何かを感じた。
 続いて、いくつかの質問に新田さんが答える、「えみつん目安箱」というコーナー。ここでは、新田さんのマイブームや交友関係といったプライベートについてまで切り込んで質問される。だし汁をとって、水筒に入れて持ち歩くのがマイブームなこと、上京してから花火を1回も見に行ったことがないことなど、意外な話をたくさん聞くことができた。また、交友関係については最近、声優の徳井青空さんと楠田亜衣奈さんと餃子を食べに行ったのだとか。
 イベントもそろそろ終盤。ここでプレゼントコーナーが行われた。新田さんがくじを引いて、見事当選した人には、サインがもらえるというもの。記者は残念ながら当選することができなかったが、どこか心に無念が残った。この頃にはもう記者は新田さんのファンになりつつあったのかもしれない。

会場が一丸となり、大熱狂! 新田さんが3曲を熱唱

 そして、いよいよ最後のコーナー「ミニライブ」。「My Sphere」、「風とキミの足跡」。途中MCが入って、ラストに「タイムカプセル」の3曲が歌われた。「自分のイメージカラーはイエロー」と言っていた新田さんに合わせ、会場はサイリウムの鮮やかな黄色で染められた。緊張のあまり、歌詞を間違えてしまうというハプニングもあったが、新田さんの心に共鳴するような躍動感ある歌声で、会場のボルテージは最高潮。最終曲「タイムカプセル」の時は、ライブの雰囲気を表すような情熱のピンクが会場を包み、気づいたら記者も、間の手を打ちながら、ちぎれんばかりに腕を振っていた。
 ミニライブ終了後、新田さんからアーティストデビューをすることが発表された。新田さんの口から公表されることは、今回のイベントが初だということで、会場からは、割れんばかりの拍手が送られた。
 最後に、「私は音楽大学だったので、こういう大学祭がとても新鮮でした」と新田さん。「とても楽しかったです。ありがとうございました!」とイベントを締めくくった。

 イベント中は、新田さんのおもしろいトークや演技で、常に笑いが耐えなかった。そして着飾らない素敵な笑顔で、本人もイベント自体を楽しんでいるようだった。
 記者は声優について、ほとんど知らなかったが、今回のイベントで新田さんの魅力にすっかり取り付かれてしまった。ライブで来場者と一体になって応援する楽しさも覚えてしまい、「今度イベントがあったら、参戦しようかなぁ」と、密かに思うのであった。
 七夕祭を大いに盛り上げてくれた新田さん。これからの声優活動、そしてアーティスト活動に注目だ。