17日(土)-19日(月)、明治神宮球場で東京六大学野球秋季リーグ第6週・明治大学戦が行われた。打線、投球ともに好調で白星をあげた初戦から、続く第2戦を接戦で落とし、自力優勝のかかる注目の第3戦だったが、惜しくも敗れてしまう。義塾優勝の行方は24日(土)に行われる法明戦の結果に託されることとなった。

これぞ慶大打線! 大量安打で初戦をつかむ

1 2 3 4 5 6 7 8 9
義塾 0 1 2 1 0 0 1 0 0 5
明大 0 0 0 3 0 0 0 0 0 3

首位に立つ明治大学(以下、明大)と、是が非でも優勝をものにしたい義塾野球部の初戦は、初回、先発三宮舜(商4)が連続三振を奪い、完璧な立ち上がりを見せる。打っては2回、二死満塁のチャンスを2番・梅野魁土(環4)がライトへのヒットで生かし、義塾が1点先制。そのまま勢いに乗る打線は3回、山口翔大(環3)と小笠原知弘(環4)がそれぞれタイムリー、4回にも主将の横尾俊建(総4)がセンターへタイムリーを放ち、明大をとの点差を4点に広げ、引き離した。その後、三宮の投球がやや崩れる場面があったが、引き継いだ加藤拓也(法3)の踏ん張りに加え、7回にはそれを後押しする小笠原の犠飛もあり、K5-3Mで義塾勝利、初戦で見事に白星を掴んだ。

先発加嶋の好投あるも、チャンス活かせず黒星

1 2 3 4 5 6 7 8 9
明大 0 0 0 0 0 1 0 1 1 3
義塾 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1

打線好調のまま迎えた第2戦、この日、先発加嶋宏毅(商4)は7回1失点と文句なしの出来であったが、安打や四球でチャンスをうまく活かしきれず、明大先発の上原にあと一歩食らい付けない状態が7回まで続いた。明大1点先取で迎えた7回の裏、代打・岩見雅紀(総2)が内野安打で出塁すると、続く代打・山本瑛大(環3)もレフトへの安打で打線を繋ぐ。すると二死2,3塁の場面で相手の暴投により1点を返し、義塾は同点に追いついた。先発・加嶋の好投になんとか白星を贈りたい慶大ナインであったが、8回からリリーフで登板した原田匠(商1)がいきなり二塁打を浴び、ピンチに見舞われる。その後、三宮がマウンドを任されるもタイムリーを浴び、1点を失う。すると9回にも加藤拓が痛い連続安打を浴び、1失点。義塾は惜しくも巻き返せず、第2戦はM3-1Kで敗れた。

運命の第3戦 粘りの反撃一歩及ばず

1 2 3 4 5 6 7 8 9
義塾 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3
明大 2 0 0 0 0 0 0 2 0 4

優勝への大手がかかる大一番。初戦白星の先発・三宮は立ち上がりから不安定な投球となり、初回から2点奪われてしまう。その後は持ち直し、5回まで無失点に抑えるも、打線が勢いに乗らず得点に恵まれない。6回よりマウンドに上がった加嶋も7回まで明大打線を封じ込め、2点差に止めるが、8回から登板の加藤拓がタイムリーを打たれ、2点を加えられてしまう。いよいよ迎えた9回、義塾の攻撃は、一死1・2塁のチャンスに代打・沓掛祥和(商3)の豪快なスリーランが飛び出し、1点差に追い込む。しかし、あと一歩のところで打線は停滞、巻き返せずに義塾はK3-4Mで涙の黒星となった。

優勝は法明戦に託される

接戦に追い込み、あと一歩のところで悔しい試合展開が続いた明治戦。この結果により、義塾の自力優勝は叶わなくなってしまったが、優勝の希望が消えたわけではない。24日(土)・25日(日)の法明戦で法政大学が明大から勝ち点を得られれば、優勝の可能性は早慶戦まで残る。確実に成長を見せる義塾野球部と早稲田大学の伝統の一戦に大いに期待したい。

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