海外からの受験生は書類選考のみ!? -AO入試に審査方法見直しの動き-
先日行われた、ORFのセッション「創造的破壊者としてのSFC」において、冨田勝環境情報学部長は、AO入試9月入学の審査方法を見直す動きがあることを明かした。海外からの受験生には面接審査を行わず、書類審査だけで合否を決める方向で進んでいる模様。
冨田学部長はセッションの中で、AO入試9月入学を受ける海外在住の高校生に対しては面接審査を撤廃し、書類審査だけで選考する方式をなるべく早い時期に導入すると述べた。現在、小島朋之総合政策学部長も交えた議論をしており、実現の可能性が高いとのこと。海外の優秀な高校生を、SFCが取り込んでいきたいという狙いがあると見られる。
冨田学部長は、10月に行われたSFC CLIPのインタビューで、「9月入学において、海外の日本人高校生がもっと受験して欲しいです。優秀な海外の高校生がたくさんSFCに集まるような仕組みを考えたいと思います」と答えており、今回の動きはこれを本格化させたものであると考えられる。
SFC CLIPでは今後もこの動きに変化があり次第、続報をお届けする。
“海外からの受験生は書類選考のみ!? -AO入試に審査方法見直しの動き-” への3件のフィードバック
AO入試9月入学に海外在住の高校生を増やしたいという記事を読ませていただきました。
今年夏休みに一時帰国して第一志望であるSFCのオープンキャンパスに参加して、絶対に入りたいという気持ちで一杯になりました。慶應バイオサマーキャンプにも海外生を受け入れてくださるかどうかわからなかったけれど、応募して選んでもらって、参加できたときは本当に感動しました。ますますSFCで研究をしたいと思いました。
海外子女(戻ったときは帰国子女)、とくに現地校やインタナショナルスクールの生徒とって、学校の制度やカリキュラムが違うことから、日本ではなく、アメリカやイギリスなどの大学に進学する傾向があります。しかし、SFCのように入学してからも海外で身に付けた語学力や国際性、外国人の中でもがんばってきた創造力や独創性などをわかってもらえて、「活かせる」場所があれば、とても心強いと思います。
私は国際学校に高校まで通っていますが、努力して日本の大学に行きたい、海外育ちだから、かえって日本を愛しているという立場です。日本語はまったく問題なく、日本人学校の授業にも、日本の国内の学校に体験入学しても充分やってこれたし、通信教育や模擬テストでも最難関レベルにいます。
私の学校いる日本人生徒も私と同じように考えている人がほとんどです。
実際は、夏休み前に卒業してしまうので、次の年の4月入学まで8ヶ月も待てないから、先にAO入試で決まるアメリカやイギリスの大学に入ってしまう人も多いのです。
慶應SFCのようなすばらしい環境の整った大学に9月入学の門がもっと開かれれば、絶対に入ってくる人も多くなると思います。
私もがんばりますので、9月入学で海外出身者を増やすように、どうかよろしくお願いします!!
記事を読ませていただきました。
今、ヨーロッパ某国インターナショナルスクールに通っている12年生です。上にコメントしていらっしゃるElisaさんと同じく、私も一海外子女として、9月入学における帰国生枠の増大を願っています。
IBなど統一試験が終了し、多くの帰国生は高校卒業後、日本の予備校に入って帰国子女入試対策に追われることになります。現地で高校のカリキュラムを修了し、世界各国の大学へ入学できる切符を得たのに、日本の大学を受験するとなるとそこからまた日本受験用へ自分を「作り直し」ていかなければならないので、金銭的にも時間的にも無駄のように感じられます。
SFCのように、9月入学受け入れを実施していて、さらに偏差値などの従来の学力評価の尺度を取り払い受験生ひとりひとりの経験を重視する大学は、私たち帰国生にとって憧れです。生徒の学習意欲に答えられるような施設環境が揃っている貴校が帰国生受け入れに積極的な姿勢を示していただけることは、今後私たち海外子女の日本での活躍の場を広げるためには欠かせないと思います。
以上のように考えているのは私だけではないはずです。もっと、将来性のある優秀な海外子女を日本に(SFCに)呼び込むために(=イギリスやアメリカの大学よりも魅力的な条件でオファーを出すために)、AOの海外子女枠は広げるべきだと強く思います。
海外子女にとって学びやすい場が、日本にもっと増えることを願ってやみません。
元から、帰国子女のAO合格率は高い。その上で受験方法を簡略化することが、「海外の優秀な高校生を、SFCが取り込む」ことになるのだろうか。
そんなことより、もっとSFCの九月AOの存在を多くの学校に知ってもらうことの方が重要ではないだろうか。