早慶戦2日目 衝撃のシーソーゲーム 義塾大敗で優勝ならず
28日(日)、明治神宮球場にて東京六大学野球春季リーグ最終週・早慶戦第2試合が行われた。義塾は早稲田大学(以下、早稲田)にK6-12Wで敗北。2014年春以来6季ぶりの優勝は果たせなかった。早慶戦の決着がつかなかったため、試合は明日29日(月)も開催される。
義塾 | 早稲田 | |||||
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位置 | 選手名 | 学部学年 | 打順 | 位置 | 選手名 | 学年 |
右 | 天野康大 | 環4 | 1 | 右 | 三倉進 | 4 |
三 | 瀬尾翼 | 理4 | 2 | 遊 | 檜村篤史 | 2 |
中 | 柳町達 | 商2 | 3 | 一 | 佐藤晋甫 | 4 |
左 | 岩見雅紀 | 総4 | 4 | 左 | 加藤雅樹 | 2 |
捕 | 郡司裕也 | 環2 | 5 | 二 | 宇都口滉 | 4 |
一 | 清水翔太 | 総4 | 6 | 中 | 長谷川寛 | 4 |
二 | 倉田直幸 | 法4 | 7 | 捕 | 小藤翼 | 2 |
遊 | 照屋塁 | 環4 | 8 | 三 | 織原葵 | 4 |
投 | 菊地恭志郎 | 政3 | 9 | 投 | 柳澤一輝 | 4 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
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義塾 | 1 | 0 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 |
早稲田 | 2 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 5 | 2 | × | 12 |
重圧かかる両投手 力を発揮できるか
義塾の先発は、昨日27日(土)に引き続き登板となった菊地恭志郎投手(政3)。今までは救援で活躍してきた菊地投手だが、今春の明大戦では完封という結果を残し今回も先発として期待がかかる。昨日の救援の際には力を発揮することができなかったが、182cmの長身を活かし今春10試合目の投球に臨む。
早稲田の先発は、4年の柳澤一輝投手。力で押す投球が持ち味で最速150km/hの球を投げる。1年秋の大会で初勝利を挙げたものの、そこから長らく勝ち星を挙げていなかった。しかし昨秋に救援で好成績を残すと、今春は4先発で防御率2.63など成長を見せ、早稲田のローテーションの一角を担うようになった好投手だ。
前日から一転 初回から打ち合いに
1回表、義塾の攻撃。先頭打者の天野康大選手(環4)が初球をミートしレフト前ヒットを放つと、続く瀬尾翼(理4)選手が送りバントを決め一死二塁とチャンスを広げる。フォアボールなども絡み、二死一三塁で迎える打者は5番郡司裕也選手(環2)。右中間に痛快な打球を放ち1点を先制する。
初回からヒットを飛ばす郡司選手。義塾は好調なスタートを切った
だがその裏、先頭打者の三倉選手にレフト前ヒットを打たれ、さらに一死二塁から3番佐藤晋選手に2ランホームランを浴び逆転されてしまう。しかし後続はしっかりと抑え、追加点は許さない。
乱打戦のシーソーゲーム 明暗はいかに
3回表は義塾の攻撃の鋭さが光ったイニング。4番岩見雅紀選手(総4)がフォアボールで出塁すると、すかさず5番郡司選手が初球を捉えレフトに2ベースヒットを放つ。無死二三塁のチャンスで迎えるは、前日先制の満塁ホームランを打っている6番清水翔太選手(総4)。期待に応えるセンターへの2点タイムリー2ベースヒットで追加点を挙げ逆転に成功する。
その後も、後続がきっちりと送りバントを決め、7番の倉田直幸選手(法4)の犠牲フライでさらに1点を追加した。この回一挙に3点を入れた義塾だったが、その裏2アウトから早稲田に3連打を浴び、2点を返されこの回同点に追いつかれる。
4回表、早稲田のさらなる投手交代に打線が続かない義塾。対する早稲田は打線がうまく機能。1点を追加され再逆転されてしまう。
早稲田乱調! 義塾の逆転劇
義塾1点ビハインドで迎えた5回表。5番郡司選手から始まった打線は、3つのフォアボールが絡み二死満塁の一挙大逆転の機会を得る。コントロールが安定しない二山投手の投球は1番天野選手の頭部へ当たるデッドボールとなってしまう。
この危険球に思わず打席に倒れこむ天野選手。試合は一旦中断されるも、天野選手は自力で立ち上がり、観客席から大きな拍手を受けながら一塁に。押し出しで同点に追いついた義塾は、続く2番瀬尾選手のタイムリーヒットで2点を追加し逆転に成功する。
乱打戦から一転 衝撃のワンサイドゲームに
6回裏、義塾は立ち上がり連続フォアボールで無死一二塁のピンチを迎えるも、高橋亮投手が粘りを見せて後続を抑える。
7回裏。早稲田打線が絶好調。監督の巧みな代打投入もあり、義塾は調子を崩される。5安打2四球を許し、一気に5点を失う。代わった関根智輝投手(環1)は後続をきっちり三振に抑える。
対する義塾打線は、6回表から8回表まで早稲田のピッチャーを捕まえられず三者凡退に終わってしまう。
8回裏、関根投手の奮闘も虚しく、早稲田の打線が繋がり2失点。点差は広がり、6点ビハインドの状態で義塾は最後の攻撃を迎える。
9回表も義塾の健闘の斐なく無失点に終わり試合終了。中盤までは一進一退の乱打戦を繰り広げたものの、終わってみれば、K6-12W。太陽が照りつける空の下、3時間に及ぶ試合は早稲田の圧勝で終わった。
優勝の夢ついえる 残るは早慶戦の決着
リーグ優勝のためには早慶戦で2連勝しなければいけない義塾であったが、本日の試合で惜しくも敗れ、優勝を逃してしまった。
しかし、早慶戦勝利への可能性はまだ残っている。早慶戦は互いに1勝1敗で決着がついていないため、明日29日(月)も明治神宮球場にて試合が行われる。試合開始時間は本日と同様に13:00の予定だ。
試合が予定通り開催される場合はSFCでの授業も休講になる(看護医療学部の実習科目を除く)。ぜひ球場まで足を運び、義塾を応援しよう。
SFCで行われる授業の休講条件については、こちらの記事から確認できる。
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