自動宅配ロボット「CarriRo Deli」世界初! 実証サービスを体験してみた
現在SFC内では、株式会社ZMPと株式会社ローソン、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスが共同で、自動宅配ロボット「CarriRo Deli」の実証サービスを展開している。SFC CLIP編集部は今回、実際に実証サービスを体験し、株式会社ZMPマーケティング担当の田中両太さんに現地でインタビューを行った。
世界初! 実証サービスを体験してみた
SFC CLIP編集部は実証サービスに参加し、宅配ロボットを実際に体験。気になっている人も多いであろう注文の方法や利用してみた感想をお届けする。
注文は専用のアプリケーションを使用して行う。そのため下記のリンクから利用登録を行い、登録したメールアドレスに案内が送られ次第、実証サービスに参加できるようになる。
さて、ここからは実際の注文の様子をレポートしよう。まず、専用アプリケーションより注文したい商品を選択する。注文数によってCarriRo Deliのボックスサイズに合わない場合がある。その場合はアプリ内にメッセージが表示されるので、注文を分けて購入してみよう。その後、受取時間と場所を指定し注文は完了となる。なお、支払いはクレジットカードのみとなっている。
注文した商品が指定場所に到着すると、スマートフォンに通知が送られる。アプリケーションで受け取り用QRコードが表示されるため、ロボットにかざすことでボックスのロックが解除される。
画面に表示されたイラストに示されているボックスの扉を軽く押し、中の商品を取り出し、配達の評価をアプリケーションより送信して終了となる。
宅配場所や支払い方法が限られているものの、注文方法は非常に簡単で、一度使用すればすぐに慣れるはずだ。お弁当やパン、お菓子など多くの商品が揃えられており、「実験」のイメージとは異なる印象だった。この機会に多くのSFC生が利用することで、サービスはますます向上していくという。実証期間は残り数日となっているため、ぜひとも体験し、未来のサービスを実感してもらいたい。
多くの学生、広大な土地と知の集積 SFCを選んだ理由
—— 今回の実証サービスの実施場所として、なぜここSFCが選ばれたのでしょうか。
株式会社ZMP 田中さん:
ITリテラシーが高く、最先端技術への関心が高い学生が多いこと。また、コンビニ利用のニーズが高いと思われるSFCが、実験の場として適していると考え、ここSFCで行うこととなりました。
—— では、この実証サービスのアピールポイントをお聞かせください。
田中さん:
世界初の、自動宅配ロボットによるコンビニ商品の配送実証実験である点です。また、この寒い時期、外に出なくても宅配ロボットを利用することで、指定した時間に欲しいものが手元に届くことがメリットですね。今回は実験ということもあり、普段ならかかる送料は無料です。
「成功」とその先を見据えて
—— この実証サービスの目指すところは何なのでしょうか。また、どうなったら「成功」と言えるのでしょうか。
田中さん:
まだまだ、たくさんの課題があります。まずは、お客様の声を集めることが目標ですね。今後、自動宅配ロボットを実現させていく上で重要なことであると考えています。
技術面ではこの実験を成し遂げること、サービス面では多くの学生の声を集めること。それらが成し遂げられれば「成功」であると評価できると考えています。
今回の実証サービスの終了後は、別の場所でも同じ様な実験を展開していこうと考えています。様々な業種の会社と提携を結び、コンビニ以外での自動宅配ロボットの可能性も模索していく予定です。
—— ありがとうございました。
さらなる展開 「CarriRo Deli」の今後
株式会社ZMPは、より多くの人々にこの実証サービスを利用してもらい、今後コンビニだけではなく多様な場面での展開を検討。今後の実験を見据えて、「CarriRo Deli」を活用したサービス事業パートナーを現在募集している。以下のリンクより、詳細情報を確認できる。
今回のSFCにおいての実験および実証サービスは、今後の自動宅配ロボットの社会実装に向けて、大きなステップなるに違いない。ロボットと人間が共存する社会を目指して、今後も自動宅配ロボット「CarriRo Deli」は様々な場所で活躍していくだろう。