政策コーカス第1弾「予選審査会に向けて」
金曜3限に開講されている「総合政策学」では今年も政策コーカスが行われる。今年のテーマは「アジア・グローバル」。先日行われたコーカスグループの一次選抜では全てのコーカスリーダー候補者の中から10名が選ばれ、各々がコーカスグループを組織した。今回は、総合政策学履修者、非履修者問わず各グループを少しでも知って頂くために彼らについて紹介する。とくに履修者には審査会に向け、より知って貰えればと思う。なお、記事中の回答は原文のままであり、写真はすべて各グループから提供されたものだ。
コーカスグループ
- ANESSAR(松浦竹之介さん)
- ラーメン教(近藤陸也さん)
- TSUNAGIGA(本間萌さん)
- Asia Energy Caucus ?(上島花菜さん)
- 文化研究(王豫萱さん)
- アイドルが見せる社会の「今」(石井柊さん)
- Diversity in ASIA ~Keio SFC Film Festival~(藤井あゆみさん)
- pqr(新造真人さん)
- 性教育コーカス(中島梨乃さん)
- 古着をまわせ。(熊澤龍生さん)
留学する学生に金と単位と就職を提供します
ANESSAR
コーカスリーダー: 松浦竹之介さん
—— 提起する問題は何ですか?
平均14単位しか得られない長期留学時の単位認定、年収制限付きで生活費対象外な奨学金、就活市場でほとんど重視されない留学そのものの価値。これらを留学の3大問題と捉え、就職に直結する留学を無料で、且つ単位を効率よく獲得できるようなシステムを作ります。学問の自由に配慮しつつ、現実的に自身のキャリアアップができる仕組みを目標としています。
—— どんな人に参加して欲しいですか?
大真面目に事業に取り組める方、金と単位と就職のために努力を惜しまない方、情報の質にこだわりを持つ方。
一番楽しいコーカスにします。
ラーメン教
コーカスリーダー: 近藤陸也さん
—— 提起する問題は何ですか?
ラーメンとリベラリズムと宗教と五感。一見難しいこれらの概念をエクストリームなコラボレーションで体感してもらいます。
—— どんな人に参加して欲しいですか?
外国人と日本人のコミュニケーションを促進
TSUNAGIGA
コーカスリーダー: 本間萌さん
—— 提起する問題は何ですか?
外国人と日本人の間には意識に溝がある。実際に250人のSFC生を対象にアンケートを行ったところ、日本人の友人が3人以上いる留学生(GIGA生含む)は2割以下であり、それは日本人の学生も同様の結果であった。さらにその原因として双方があげていたものは、「話す機会がない」「なぜか気を遣う」といった回答が大半であった。つまり、まずは双方が互いの存在を身近に感じることが必要不可欠である。
—— どんな人に参加して欲しいですか?
国際問題や映画に興味のある人。
電力自由化で再生可能エネルギーを使おう!
Asia Energy Caucus ?
コーカスリーダー: 上島花菜さん
—— 提起する問題は何ですか?
電力自由化は、アメリカやEUで発展しているもののアジアではあまり実現していない。コストカットや再生可能エネルギーの使用が可能になるにも関わらず関心のない層が多い。安くしたいと考えている若年層にアプローチする団体を立ち上げ、自由化した場合の個々の電力源をわかりやすく示したり、電力会社の変え方を示していこうと考えている。また、外部団体と連携を取り継続的に再生可能エネルギーへのシフトを試みる。
—— どんな人に参加して欲しいですか?
人が分かり合える、交流会を開くのはどうか
文化研究
コーカスリーダー: 王豫萱さん
—— 提起する問題は何ですか?
アジアで、日本は唯一の先進国、中国は世界一の発展途上国として、この二国がアジアのリーダーだと言える。二国間の関係も数年間重要な課題となっている。しかし、日本外務省平成18年の調査によると、「日中関係が良好だと思う」がたった7パーセント、「日本も中国もお互いに理解していない」が62パーセントだった。私は、日中関係の改善の基本は、両国の国民をお互いに理解することが重要だと考えている。
—— どんな人に参加して欲しいですか?
日中関係に「中立(何も感じていない)」な立場の大学生
ステージの上の「偶像」が社会へ投げる問い
アイドルが見せる社会の「今」
コーカスリーダー: 石井柊さん
—— 提起する問題は何ですか?
日本人は、社会問題を心に深く刻み込む経験が極めて少ないです。だからこそ私達はそのような経験を促進する為に、社会の「今」を、「見える化」します。
そのために、国籍・文化別のアイドルをプロデュースし、その国同士で起こっている問題について、歌に乗せて双方に主張を展開しあってもらいます。目の前で闘争が勃発することで、悲惨な現状を心に深く刻み、問題意識を持つきっかけとすることができるのです。
—— どんな人に参加して欲しいですか?
最終プレゼンでは、何かが起こります。その何かに向けて一緒に考えてくれる人ならばどなたでも構いません。
アジア学生と映画祭を作り多様性に向き合う
Diversity in ASIA ~Keio SFC Film Festival~
コーカスリーダー: 藤井あゆみさん
—— 提起する問題は何ですか?
アジアには多様な人々、カルチャー、価値観がある。でも「多様性」ってなんだろう。異なるバックグラウンドの人を排他的に扱う動きが激化している。他人を受け入れるのは難しい。「知らないもの」は理解しにくいから。では、知る、興味を持つから始めたい。知って、違いを受け入れる。まず知る機会をアジアに作りたい。私たち学生から見た世界を表現してみたい。Diversity in ASIA、映画祭を共に作ろう。
—— どんな人に参加して欲しいですか?
残念ながら募集を締め切ってしまいました。でも一生懸命皆で活動中なので応援していただけると嬉しいです!
やさしいクーデター
pqr
コーカスリーダー: 新造真人さん
—— 提起する問題は何ですか?
惜しくも選ばれなかったアジア・グローバルのピッチの人たちのアイディアを組み合わせる。それによって、多数決では埋もれてないことにされてしまう、素晴らしいアイデアたちを拾い上げたい。
—— どんな人に参加して欲しいですか?
性についてヘルシーに話せる世界にする
性教育コーカス
コーカスリーダー: 中島梨乃さん
—— 提起する問題は何ですか?
アジアの性をタブー視する風潮がたくさんの問題を生んでいると考える。さらに世界中で、性教育についての良いコンテツはたくさんあるにも関わらず広まっていない現状がある。私たちは性に対する風潮を考えると同時に、普及方法を考えていきたい。
—— どんな人に参加して欲しいですか?
一見性教育とは関係なさそうな分野で秀でている人を集めたい。
古着がまわる日本、アジアのための一歩
古着をまわせ。
コーカスリーダー: 熊澤龍生さん
—— 提起する問題は何ですか?
私達が提起する問題は、アジアでは需要のある日本の中古衣料の多くが捨てられてしまっていることです。そして、アジアへの輸出や寄付を含め、様々な古着のリユース手段があるのにもかかわらず、捨てられているということを解決すべき問題としています。
—— どんな人に参加して欲しいですか?
廃棄、東南アジア、服の問題、ウェブサイトのデザインや作成に興味がある人。まあ、やる気あれば大歓迎!
5月10日に控えた予選審査会に向け、それぞれのグループは活発に動いている。もし興味のあるグループがあれば声をかけてみてはいかがだろうか。きっと面白い話が聞けるはずだ。
※各コーカスグループのブレーン募集期間は終了しています。