メディア残留試験開放 静かでより快適に
湘南藤沢メディアセンターは8日(月)から19日(金)までの平日を試験的に夜間残留場所として開放している。編集部では残留時間帯のメディアセンターを実際に訪れ、その様子を取材した。
試験的な開放 残留申請が必要
夜遅くまでキャンパス内に留まり研究や勉学に励むことができる「夜間残留」制度の残留場所として、メディアセンターは今まで許可されていなかった。今回の試験的な開放ではメディアセンターのオープンエリアを他の残留場所と同様に開放し、新たな可能性を探ることを目的としている。なお、残留するには他の場所と同様に残留申請の提出が必要で、カウンターなどのサービスは行われないこととなっている。
期間 | 7月8日(月)-19(金)の平日9日間 |
時間 | 各日23:00-翌朝9:15 |
場所 | 1階オープンエリア (カウンターサービス、ファブスペース、モニタールームは利用不可) |
初日は閑散 事務長も自ら確認へ
夜間開放の初日となった8日は、残留時間帯開始の23時時点で記者を含め10人が残留。昼間はにぎわっているオープンエリアも雰囲気が違ってくる。
また、電源や常設パソコン、CNS Wi-Fiなど一部設備も利用することができた。
編集部が各棟をまわって確認したところ、この日の特別教室での残留者は1人しかおらず、研究室以外での残留を考えていた人の多くがメディアセンターを利用していたようだ。
初日ということもあり、湘南藤沢メディアセンターの関秀行事務長が夜のメディアセンターに残り、どのように利用されるのか自ら確かめた。
—— 今回の開放に至った経緯を教えてください。
関さん
キャンパス内の環境改善について日々いろいろな議論がされています。その中で「メディアセンターの1階をうまく利活用できないか」という話がありました。今回は「まずはやってみよう」ということで、今年度夜間開放の試験運用を実施することをキャンパス戦略委員会に提案しました。そこで承認をいただき、今回の実施に至りました。
—— 今回はあくまで試験的な開放ということでしたね。
関さん
はい。まずは実際に夜間開放してみてどれくらいの学生が残留するのか、そしてこの場所が夜間残留に適しているのかといったことを見極める必要があります。
また、実は夜間残留する学生の数が年々減ってきているということが背景としてあります。少人数の学生が特別教室に分散していると、施設運用という点で効率がよくないですし安全面の問題も出てくると思います。一方、メディアセンターの1階であれば、一つの場所で多くの学生が残留できると考えています。
しかし、コストという課題もありいきなり恒常的な開放には踏み切れないので、今回の試験運用を将来の検討に向けた一つの材料にしたいと思っています。
夜間開放は19日まで
恒常的に夜間開放されるかどうかはまだ決定されていないが、今回の夜間開放期間は19日に終了する。夜のメディアセンターの雰囲気を見てみたい人や、それまでに残留する予定がある人は一度利用してみてはどうだろうか。