7日-8日にかけて、東京六大学野球秋季リーグ戦の優勝を決する早慶戦が行われた。熱戦の末、義塾は2試合とも早稲田に敗れ、リーグ戦順位は惜しくも明治と2位タイという結果になった。2020年秋季リーグ戦の優勝は早稲田大学となった。

1日目 両投手好投するも 慶1-3早

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
0 0 0 0 0 1 2 0 × 3

早稲田の先発投手は先月ドラフト会議で4球団から1位指名され、注目の集まる早川投手。対する義塾も同じくドラフト1位指名された木澤投手が先発し、試合は各大学のエース投手戦として始まった。両者素晴らしい好投を見せる。

試合が動いたのは6回裏、早稲田に先制点が入り、慶0-1早に。
直後、義塾は4番正木のツーベースヒットからチャンスを広げ、6番藤元の打席で同点に追いつく。しかし7回裏早稲田の攻撃で8番蛭間に勝ち越しの2ランホームランを打たれ、2点リードされる、慶1-3早。

その後も早川投手に打線を抑えられ、慶1-3早で早稲田の勝利となった。

2日目 一時リードするも再逆転され、早慶戦は2敗で義塾敗北 早3-2慶

  1 2 3 4 5 6 7 8 9
0 0 1 0 0 0 0 0 2 3
0 0 1 1 0 1 0 0 0 2

3回表、早稲田が1点を先制。対する義塾も3回裏、3番瀧澤の打席で1点を返し同点に追いつく。さらに義塾は4回裏、瀬戸西のタイムリーヒットで1点リードし早1-2慶となり、その後も義塾がリードを保つ。

8回表、エース木澤投手がマウンドに上がり、その裏に早稲田のエース早川投手が登場。試合は直後に大きく動く。
9回表、途中で義塾は投手を木澤から生井選手に交代、その初球を8番蛭間が捉えられた。蛭間の二試合連続逆転ホームランにより2点を追加され、早3-2慶と逆転される。

9回裏、義塾にとっては「逆転すれば優勝」という場面であったが、早川投手に義塾の打線を抑えられて得点できず、早稲田の勝利となった。六大学野球リーグは早稲田が優勝し、義塾は明治と2位タイという結果に終わった。

コロナ禍で開催された東京六大学野球

今年の早慶戦も異例の開催となった春季に続き、一部リーグ戦ルールの変更や観戦者の、制限観客や応援の制限などが実施されるイレギュラーな大会となった。

また義塾にとっては、昨年度に不祥事で應援指導部リーダー部が解散して以降、新体制となった應援指導部が応援を行う初めての野球早慶戦となった。応援の号令をかける女性部員の姿が印象に残った読者も多いだろう。

今回義塾は惜しくも優勝を逃したが、両日とも接戦で素晴らしい試合内容だった。次の春季リーグ戦では義塾のリベンジ、そして平穏な六大学野球リーグの開催に期待したい。

関連記事

関連ページ