早慶戦2日目 あと一歩届かないホームベース...義塾野球部、早稲田に優勝許す
1日(日)、明治神宮球場で東京六大学野球秋季リーグ最終週・早慶戦 第2試合が行われた。義塾野球部は、きのうの雪辱を果たし早稲田大学(以下、早稲田)の優勝を阻止したいところだが、早稲田の先発大竹選手の粘り強い投球に苦しみ、K0-2Wで敗れる。春季王者の早稲田に歯が立たず、リーグ3位の悔しい結果に終わった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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K | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
W | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | × | 2 |
義塾 | 早稲田 | |||||
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位置 | 選手名 | 学部学年 | 打順 | 位置 | 選手名 | 学部学年 |
遊 | 山本 泰寛 | 環4 | 1 | 右 | 重信 慎之介 | 教4 |
中 | 梅野 魁土 | 環4 | 2 | 二 | 河原 右京 | スポ4 |
三 | 横尾 俊建 | 総4 | 3 | 三 | 茂木 栄五郎 | 文構4 |
右 | 谷田 成吾 | 商4 | 4 | 一 | 丸子 達也 | スポ4 |
左 | 山口 翔太 | 環3 | 5 | 遊 | 石井 一成 | スポ3 |
一 | 沓掛 祥和 | 商3 | 6 | 捕 | 道端 俊輔 | スポ4 |
捕 | 小笠原 知弘 | 環4 | 7 | 中 | 中澤 彰太 | スポ3 |
二 | 川崎 晃佑 | 環3 | 8 | 左 | 川原 孝太 | 文構4 |
投 | 加島 宏毅 | 商4 | 9 | 投 | 大竹 耕太郎 | スポ2 |
先攻の義塾は、加嶋選手を先発に起用した。持ち味であるコントロールを武器に通算防御率3.19を誇る義塾のエースである。
対する早稲田の先発は、大竹選手。夏の右膝の故障により出遅れるも、復帰し、ほかの追随を許さない投球術で打者を打ち取る技巧派左腕だ。
重たい試合は早稲田の流れに
試合が動いたのは4回裏。早稲田の攻撃でついに試合が動く。先頭の3番茂木選手が四球で出塁、4番丸子選手のレフト前ヒットでノーアウト1・2塁とピンチを招く。
続く5番石井選手の平凡な犠打をピッチャーの加嶋選手が処理したように見えたが、ファーストの横を突き抜けフェンス際へ転がる間に一人帰還。重たい試合を動かしたのは義塾のエラーによる1失点であった。
満塁のチャンスをつくるも活かしきれない義塾
5回表、義塾は大きなチャンスを迎える。先頭の5番山口選手がセンター前ヒットで出塁。6番沓掛選手、7番小笠原選手は凡退で2アウトとなるも、8番川崎晃選手がフォアボール、9番加嶋選手が打撃妨害で出塁し2アウト満塁。
逆転のチャンスで迎えるのは、きのうの試合、1安打4四死球で出塁率100%の1番山本泰選手。投じられた第4球、響いた快音に会場は湧き上がる。打球は大きな弧を描いてライトスタンドに向かうが、その歓声とは裏腹にフェンス間際で捕球されてしまう。
2アウト満塁の大ピンチ エラーで与えてしまった1点
早稲田の1点リードで迎えた6回裏。2つのフォアボールにより1アウト1・2塁のピンチを迎える。ここで義塾の大久保秀昭監督はリリーフとして、前日の早稲田打線を2回無失点に抑えた加藤拓也選手(法3)を登板させる。
6番道端選手を打ち取り2アウト1・2塁とするも7番中澤選手にフォアボールを与えてしまい、2アウト満塁とピンチが広がる。早稲田の8番川原選手に投じた2球目はワイルドピッチとなり、一人の帰還を許してしまう。その後はなんとか三振で切り抜けたものの、逆転を目指す終盤に差しかかったところで痛い追加点となった。
義塾谷田選手、投手を助けるファインプレー
2点差で迎えた8回裏。7回から代わった義塾のピッチャー三宮舜選手(商4)は3番から始まる好打順を連続で打ち取りテンポよく2アウトとする。しかし、5番石井選手にフォアボールを与えると、続く6番道端選手に巧みなバットコントロールで右中間に運ばれ2アウト1・3塁のピンチ。
続く8番中澤選手が完璧に捉えた打球は右中間に運ばれる。この隙に3塁ランナーはホームインし、あわよくば1塁ランナーもホームインするダメ押しの一発!! となるはずだったが、ここで義塾の右翼手谷田選手がファインプレーのダイビングキャッチ。会場にどよめきが起こるとともに、義塾応援席のボルテージは最終回を前に最高潮になった。
2点を追う最終回 ノーアウト1塁 反撃の兆し
2点ビハインドで迎える最終回。先ほどファインプレーを見せた4番谷田選手から始まる攻撃。4球目を完璧に捉えライト線に矢のような打球を放つ。これが攻撃の起点になると期待が膨らんだが、後続が三者凡退。ノーアウト1塁のチャンスを活かせず、義塾の敗北で試合が終了した。
早稲田の2連勝 リーグ優勝を許す
早稲田の早慶戦2連勝により、東京六大学野球秋季リーグの優勝は早稲田となった。義塾は明治大学に次いで3位の成績でリーグを終えた。
また、義塾野球部の4年生はこの試合をもって引退する。彼らの雄姿を讃えたい。
2015年の春季・秋季リーグの早慶戦では、義塾は早稲田に一勝もできない結果に終わった。来年の春こそはこの雪辱を果たすことを期待している。
なお、あす2日(月)、SFCでの授業は通常どおりに行われる。