6月2日(日)、東京六大学野球2024春季リーグ戦の最終戦となる早慶戦第2戦が明治神宮球場にて行われた。慶2-12早で早稲田大学(以下、早稲田)が勝利、春季リーグ優勝を収めた。

今回もSFC CLIP編集部は現地取材を実施し、公式X(旧:Twitter)公式Instagramにて現地から試合の様子を速報した。

始球式

慶應義塾大学体育会野球部(以下、野球部)は社会貢献活動の一環として認定NPO法人Being ALIVE JapanのTEAMMATES活動に参画している。

このTEAMMATES活動は長期療養を必要とする子どもをチームに迎え入れ、仲間として共に青春を分かち合い、治療のモチベーションとしてもらうことを目的としている。

この活動で野球部は7歳の光明弦祐くんをチームに迎え入れ、始球式を行なった。

始球式で投げる光明弦祐くんを暖かく見守る部員達 始球式で投げる光明弦祐くんを暖かく見守る部員達

試合内容と結果

スタメン発表

慶應のスターティングメンバーは以下のとおり(敬称略)。

打順 選手 学部
1 水鳥 遥貴 商4
2 本間 颯太朗 総4
3 清原 正吾 商4
4 𠮷田 雄亮 商2
5 常松 広太郎 法3
6 横地 広太 法2
7 林 純司 環1
8 渡辺 憩 商1
9 竹内 丈 環2

慶應の先発投手は竹内、早稲田は宮城。

慶應、先発の竹内投手 慶應、先発の竹内投手

得点表

1 2 3 4 5 6 7 8 9
W 0 2 0 1 6 0 0 0 3 12
K 1 0 0 1 0 0 0 0 0 2

初回無失点の立ち上がり

1回表、慶應の先発、竹内投手は尾瀬のヒットと山縣の送りバントでランナー2塁のピンチを招くも、後続を抑える上々の立ち上がりを見せる。

ピンチを凌ぐ慶應の竹内投手 ピンチを凌ぐ慶應の竹内投手

清原のタイムリーツーベースで先制!

1回裏、慶應は水鳥のヒット、本間の送りバントでランナー2塁のチャンスの場面、清原が右中間を破るタイムリーツーベースを放ち1点を先制する。

大きなあたりを放つ清原 大きなあたりを放つ清原

2回表、早稲田に逆転を許す

慶應は2回表に1アウト1,3塁のピンチを招き8番中村にレフトへのタイムリーヒットを打たれ同点とされる。さらに、宮城と尾瀬が続き逆転を許す。

ホームに帰ってくる中村 ホームに帰ってくる中村

反撃したい慶應は3回裏、先頭の本間がデッドボールで進塁、清原がレフトへのヒットを放ち、続く𠮷田がフォアボールを選び満塁のチャンスを迎える。しかし、後続が三振に倒れ好機を逃す。

ホームベースが遠い慶應 ホームベースが遠い慶應

1点差に詰め寄るも突き放される

4回裏、ホームランで1点追加した早稲田と2点差の場面で、1年生の渡辺憩がセンター方向にホームランを放ち、1点を返す。

ガッツポーズする渡辺憩 ガッツポーズする渡辺憩

しかし5回表、先頭の尾瀬のライトスタンドに飛び込むホームラン、その後も4本のタイムリーヒットを浴び、この回一挙6点を失う。

大量得点の早稲田 大量得点の早稲田

なお、この回2アウトの場面で、試合が降雨により一時中断した。

両者無得点の回が続く

突き放された慶應は5回裏、先頭の𠮷田がフォアボールで出塁するも後続が倒れて無得点に終わる。

6回は慶應の渡辺和大投手、早稲田の鹿田投手が好投球で無失点に抑える。

7回表も渡辺和大投手が危なげない投球を見せるとその裏、本間のヒットと清原のデッドボールでノーアウト1,2塁のチャンスを作る。しかし、𠮷田がショートへのダブルプレー、代打真田がセカンドゴロに打ち取られ反撃の機会を逃した。

ヒットを放つ本間 ヒットを放つ本間

8回も両者無得点に終わり、試合はいよいよ9回に入る。

9回、再び点差を広げられ試合終了

9回表、早稲田の前田、小澤、梅村のヒットとダブルスチールから3点の追加点を許す。

その裏、逆転サヨナラ勝利を目指す慶應だったが、ランナーを2塁に進めるも打線が繋がらず無得点で試合終了となった。

試合終了 試合終了

慶應は3位 優勝校は早稲田

全日程を終えてのリーグ結果は以下のとおり。

順位 学校名 試合 勝点 勝率
1 早大 12 10 2 0 5 .833
2 明大 13 9 4 0 4 .692
3 慶大 13 6 6 1 3 .500
4 法大 13 6 7 0 2 .462
5 立大 15 6 8 1 1 .429
6 東大 10 0 10 0 0 .000

早稲田が7シーズンぶりに47回目の優勝を果たした。慶應は3位で今シーズンを終えた。

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