多くの人が新しい環境、生活、制度への適応を強いられた2020年を、SFC CLIPの記事で振り返る。

世界中を騒がせた新型コロナウイルス感染症 SFCの生活様式に大きな影響

1月から保健管理センターより注意喚起が行われていた新型コロナウイルス感染症は世界的な感染拡大をみせ、慶應義塾、SFCにも大きな影響を及ぼした。開始が1ヶ月ほど遅れた春学期はすべてオンラインで授業が行われ、秋学期にはオンラインとオンキャンパスの授業が入り交じる新しい授業形態となった。また、11月末時点での塾内の検査陽性報告者数は教職員と学生あわせて55名を数えた。

入学式・卒業式ともにオンラインでの開催に

新型コロナウイルス感染症の感染拡大への懸念により、例年のように新入生や卒業生が一堂に会しての式典は実施できなかった。

コロナ関連情報について85件の速報を配信

SFC CLIP編集部では、新型コロナウイルス感染症への対策などについて、塾生サイトやkeio.jp、大学各部署のウェブサイトなどにバラバラに掲載されていた情報を集約した。また、日々変化する情勢に対し、常に最新の情報を届けるため速報体制をとり、12月までに行った速報配信や記事追記配信は計85トピックを数える。

「新入生・在学生向け」「卒業生・修了生向け」などと情報を整理した 「新入生・在学生向け」「卒業生・修了生向け」などと情報を整理した

SFC CLIPがオンライン授業についてのアンケートを実施

春学期のオンライン授業開始にともない、SFC CLIP編集部では大学当局と連携してSFC関係者の不安や意見を募った。

日吉記念館が竣工も式典開催できず

2017年10月から初の総建て替えが行われていた日吉記念館が3月13日に竣工を迎えた。2019年度大学学部卒業式で初めて使用される予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった。その代わりとして、3月23日に卒業生が出席しない学部学位授与式が同記念館で行われ、インターネット上で動画配信された。

不正アクセスの影響で秋学期第1週授業が原則休講に

秋学期開始直前には不正アクセスの影響でSFC-SFSが停止。一週間開始が遅れることとなった秋学期からはSFC-SFSの代わりに新システム「SOL」を使用することとなった。また、一連の不正アクセスでは一部教職員の自宅住所や学生の顔写真など大量の個人情報が流出した可能性がある。義塾ではこれらに対応するためCSIRTと呼ばれる対策チームを立ち上げた。

SFC創設30周年 イベントなどは縮小開催

SFCは創設30周年を迎えた。25周年となった2015年にはキャンパス内の至る所に記念ロゴマークが掲示されるなど記念するムードがひろがったが、新型コロナウイルス感染症の影響もあってか、30周年記念のイベントなどは規模を縮小して開催されている。

SFCでヘリコプターの飛行実験

12月12日、SFCのグラウンドでヘリコプター飛行実験が実施された。学生向けに体験搭乗が実施されたほか、ヘリコプターとドローンを同時に飛行させる実験も行われた。

実験の様子は、本日25日に公開した記事でお伝えしている。

当日は実験参加者全員が適切な感染対策をして実施されたほか、SFC CLIP編集部としてはコロナ禍で初となる実地取材となった。今年は、例年通りの研究活動や課外活動ができなかったが、新型コロナウイルスに適応しながら活動する「新しい生活様式」の光が見えた。

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