20日(金)・21日(土)、六本木・東京ミッドタウンでSFCの研究発表の場であるOpen Research Forum 2015が開催された。多彩な展示やセッション、ワークショップが目白押し。土曜日の2日目は、高校生や親子連れの姿も多く見られ、ORF会場に芽吹く「次世代の芽」に大勢の来場者が見入った。

学生は来場者に懸命に研究を伝えていた。 学生は来場者に懸命に研究を伝えていた。

SFC CLIP編集部では、ORF2015特別配信として、先週ときょうの2回に分けて、ブースとセッションあわせて13本のリポート記事を配信する。実行委員長インタビューも合わせて、ぜひSFC CLIPの記事で今年のORFを振り返ろう。

SFCからORF会場へ4K映像を中継する試みも。非圧縮伝送で遅延はなんと1秒以下だという。写真はK.O.E.のコンサート中継。 SFCからORF会場へ4K映像を中継する試みも。非圧縮伝送で遅延はなんと1秒以下だという。写真はK.O.E.のコンサート中継。

きょうの特別配信は、以下のセッションのリポート記事7本。

先週配信分は以下の研究会ブースのリポート記事6本。

W3Cのブースで村井純学部長(左)がギターを演奏する場面も。 W3Cのブースで村井純学部長(左)がギターを演奏する場面も。

物理的に隣り合う場は欠かせない 外への広がりにも期待

今年のORFは「次世代の芽」をテーマに掲げ、SFCで行われている多彩な研究を100年後につながる技術や制度の芽に見立てた。「ORF会場は100年後の世界」と表現するのは実行委員長の中澤仁准教授。未来に革新をもたらすためには、どんな未来であってほしいのかを今から予測し、そこに向けて研究を進めていく必要がある。今回のORFがテーマを体現していたのであれば、会場を見まわることで、一人ひとりが次世代を想像するヒントを得ることができただろう。

展示を見まわる実行委員長の中澤仁准教授(右) 展示を見まわる実行委員長の中澤仁准教授(右)

SFCの多様性は、前提としてあるものではなく、自分の好奇心を極める学生や教員らが集まってはじめて生まれる。それらが互いにコラボレーションし、新たな視点と可能性を見出すためには、やはり物理的に隣り合う場が必要だ。意外にもキャンパスでは研究室同士は“壁”で仕切られてしまっている。そんななか、ORFはオープンな会場で研究室同士が顔を合わせる年に一度のチャンスだ。学生や教員、研究者らが情報やアイデアを交換し合い、新たな気づきを得た人もいたのではないだろうか。毎年新たな挑戦が盛り込まれるORF、今後は、SFC内部で盛り上がる熱をもっと外部に広げていく試みにも期待したい。

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